知的軽度の人だと、
どうしても重度の人と比べて、
なんでもできそうなイメージに
なることがあります。
支援者は、そんな軽度の人たちに、
(他の人と比べると)何でもできると思って、
「あなたならできるでしょ?」と言う言葉を、
その人に投げかけている事が、
あるようです。
軽度の人から
「あなたならできるでしょ?」と
言われ、とても困っている
と言うお話を聞きました。
この「あなたならできるでしょ?」と言う言葉は、
言われた側としては、
2つの感情を描くと思います。
「そうか私はできるのか!」という感情と、
「あんなふうに言われて、
私はどうすればいいんだろう」
と思う人のようです。
その言葉のニュアンスにもよりますが、
できるでしょ?と聞かれ、
できるのかな?と思う人は
多くいるのではないでしょうか。
「できるよ!」
のニュアンスと全然違いますね。
さて、そういう言葉を言われ、
本当はできないので、
彼らが、「それをできない」と言っても、
支援者が「大丈夫よ」と言われ方をすることで、
もうこの人に言っても
ダメだと思うこともあるようです。
自信をつけさせるために、
「あなたならできる」と励ましているつもりで
言っていることと思いますが、
それを受け取る側が
どういう感情持つかということなのです。
でも、言いやすい言葉です。
しかも、言われて、
「やれる!」と思う人もいるわけです。
では、どこが違うのでしょうか?
それは、
支援者が、
言い放っているのか、
それとも、
そのあとのフォローをしているか、
です。
多くあるのは、
言っただけで、
その人のその後を気にしていない、
その人に任せきりの
支援者です。
言ったからには、
支援が始まったわけですから、
そこから支援をするということは、
その後、その方と
何らかのやり取りをするということです。
それをしないのであれば、
支援とは言いません。
支援は、なんらか関わることだということです。
もちろん、見守り支援という方法もあります。
なんでも、べったりとそばにいるだけが、
支援ではありません。
言葉を言い放しただけでは、支援ではなく、
その言葉を言った支援者は、
その言葉で、
どんなふうに変化をしているかを見極め、
もし、難しいようなら、
また支援を考えいれるということです。
それをされないために、
突き放されたと考えるようです。
あなたの支援は、
「その言葉の続き」がありますか?
関わりを持ちつつ、
彼らの自立支援を促しましょう。