叱るより、ほめるより、認めるという支援



知的障害者への支援は、
今まで、

叱る
注意をする
怒る
訓練する
がんばらせる
強制的に

そういう歴史があり、
今まだそんなやり方を中心にしている
支援者もいます。

教育もそうだったのではないかと思うのですが、
最近は、ほめるという
キーワードが出ていますよね?

ほめて伸ばすという言葉。
「すごいねー」
「さすがだねー」
「かなわないよー」
できたらほめる。
そして、
できたら何かを買ってあげるというのもあります。

こういうような、
支援者の思った通りのことや
約束通りのことをすれば、
それをほめて、
さらにやる気を持たせるというものです。

注意をするよりは、
ほめるほうが
自分にとっても相手にとっても
気分もいいし、
そのほうが頑張れる感じはします。

ところが、このほめるという行為が、
また新たな問題を
引き起こしている気もするのです。

ほめられないと、
やらないということです。
それから、ほめれば
やってくれるという上下関係の存在。

例えば、
お皿洗いをしたら、
お小遣いがもらえるというルールにしたら、
お小遣いがないとやらないといったものです。

また、支援者にほめられたいから
がんばるといった心理になることは、
上下関係のたまものなのではないでしょうか?

自閉症のお子さんなどには、
この「ごほうび制」はわかりやすく、
毎日やっていこうとするときに、
「やったらもらえる」という、
方程式になり、
日常への導入がしやすいのは、
皆さんもご存知の通りです。

でも、お金などが絡むこの行為。

支援者としては、
それをずっとやるのは
続かないということもあるでしょうし、
途中でやめたら、
やらなくなる可能性もあるのです。

叱るより、ほめるがよいにしても、
それがなければやらないと
判断をされるのは
いかがなものか?なのです。

上下関係という課題も、
支援の現場に潜みます。
職員にほめられることで、
やっぱり、彼らは、
職員を上の人だと認識しているようですね。

さて、ちょっと話を変えてみましょう。
上司と部下の話でも、
ほめるというキーワードがありましたが、
このところ、私のセミナーでも、
「認める」を入れてみようという
お話をすることが増えてきました。

たとえば、上司から部下に、
「今日は赤いトレーナーなんだね!」
といった具合です。

「赤いトレーナー、カッコイイね!」
は、ほめることですが、
「赤いトレーナーなんだね」は、
その存在を認めるという視点です。
それは、自分を見てくれているのだ
という感覚になり、
有効なのです。

「認める」が、
ほめるやごほうび制の人に有効かは、
あえて比較をしていませんが、
何かの代替のためにやるという
感情の不具合は
感じているので、
「認める」の有効性を
探っていきたいところです。

明らかではないにしても、
「おーやってくれたのね!」
みたいな言葉や、
「ありがとう」
「助かったよ」
「できたね!」
などの言葉は、人の心を動かすのに、
有効なのです。

うちの利用者もそういう言葉かけに
にこっとしてくれることが
見られています。

自分自身が、利用者とのお付き合いで、
普段からやっていた割には、
支援方法の一環として有効だと意識したのは、
始まったばかりですし、
事例としては、少ない状態ですが、
「叱る」「ほめる」よりも、
自立に有効な手段と考えますので、
試しに取り入れてみてはいかがでしょうか?

そして、
こんな効果があったよ!
こんな言葉かけが有効だったよ!
などということがありましたら、
お知らせくださいね!

様々な支援を試してみましょう!

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