過去に、
利用者の人を
叩いたり
精神的に追い詰めたり、
罰を与えたり。
今でいう虐待をした職員は、
かなりの数に上るのでは
ないかと思います。
今でこそ、
虐待防止法ができましたが、
過去の障害者支援現場で、
社会に適応させようとして、
叱咤激励的に、
しかも強制的に、
利用者に対して、
「指導」をしていた歴史があるからです。
中には、その過去から、
自分を変えられず、
過去に良しとされていた
「指導」のやり方が、
今の時代も正しいと
思っている職員は、
これもまた多くいるのです。
「昔はこうだったから」
というセリフを言い、
昔の栄光に
すがりたいのも良くわかります。
そういう行為は、
よくないことだったわかっていても
それをすることで、
彼ら知的障害がある人が、
がんばり、力を発揮し、
何かを成し遂げることも
絶対にあったからです。
このような結果を
出しているからこそ、
その方法が、
間違いだったとは
思いたくないのでしょう。
さて、
時代というのは、
なんでもそうですが、
昔よかったことが
今はだめになることは
ありますよね?
この虐待防止の観点だけではなく、
社会の様々なことに
昔よくて今はだめだったことが
起きています。
その時その時で、
自分自身の中で、
今までの自分は何だったんだろうと
思ってしまってはなりません。
今まではそれでよかった。
そういう認識に
するしかないのかもしれません。
でも、そのことは、
その日からダメになるわけです。
昨日までよかったのだから
そのままやるべきだ!
ということではありません。
そういう世の中の変化があった場合に
私たちは、過去の栄光に戻らず、
前を見るべきです。
つまりは、新しいあなたに
なるしかないのです。
もう、過去の方法は通用しません。
その方法しかできないと、
自分自身を決めつけるべきでも
ありません。
変われなければ、利用者にとっては
迷惑な支援者であるということです。
ぐっと我慢をしなければならない
その地点で、
あなたが、
「支援者」として進むと決めたならば、
今の時代の方法に
変更をしましょう。
だめだと思わないでください。
できる!変われる!と思い込むことです。
何度も自分に言い聞かせてください。
あなたは過去も今も
利用者の皆さんのことを
ものすごく思える支援者なのです。
やり方が変わるだけです。
それは、利用者の皆さんが
望んでいるやり方だからです。
時代のせいにせず、
自分をだめとも思わず、
今、変化できると思うことです。
できると声に出す。
良き支援者であるあなただからこそ、
新しい支援方法を
身につけていただきたいのです。
何度も言います。
あなたは、だめな支援者ではありません。
過去のやり方を
今のやり方に変えるだけです。
時代の波に乗りましょう。
時代に即した、
利用者にとって
心地よい支援方法に変更しましょう。