異動というのは、
今の職場が嫌な人には喜びであり、
今の職場がいいなぁと思っている人には
苦しみになります。
ただ、個人の感情とは裏腹に、
法人からは、異動命令が出るわけです。
特に嫌な感情をお持ちの方に
お話ししていきたいのですが、
あなたはどういうふうに、
自分の気持ちに向き合いますか?
私もいろいろな法人に所属し、
何度か異動をしていますが、
中には自分が納得できない異動もあったのです。
しかも行ったところでの課題を目の当たりにし、
かなりびっくりしたことがあります。
ですから、
皆さんにも
どんな異動でさえも
自分にとって
より有益な異動にしていただきたいと
思っているのです。
まず、あなたを異動させるというのは
意味があると思ってください。
嫌がらせではなく、
あなたという人材を
育てるためだと思って頂きたいのです。
また、あなたを法人として必要と
思っているということです。
私の異動がそうでした。
最初は、何でこんなところに
異動させられたのかと思っていました。
利用者への人権侵害が多い、
課題だらけのその施設で、
最大のストレスを抱え、
身体的な病状が出るほどだったからです。
でも、そこの施設の改善は、
その法人の中で、
自分が選ばれたのだと解釈しました。
利用者を助けるのは自分だ!とも思えました。
もし、課題を目の当たりにして、
自分の思っている方向と違う職員に
へつらうようなことであれば、
利用者を泣かせたままの
ダメな自分になったでしょう。
でも、常に利用者側に
向かった自分に、
味方の職員も出てきました。
そして、改善がうまく行ったときには、
ホッとしたものです。
この職場は最低の職場であったと思いつつ、
私の人生の中では最高の職場です。
こんな体験をしようと思っても
できませんからね。
だから、私が嫌がる職場に
私を送り込んでくれた法人には感謝しています。
自分を買ってくれたのだなぁと思うからです。
もちろん、こんな課題がある職場ばかりではなく、
何の課題もないところもあります。
それでも、あなたの良さを充分に
発揮してほしいということです。
利用者には様々な人が関わる方が良いからです。
あなたの良さを出していいのです。
さて、私の異動の場合、
自分自身が成長でき、
その経験は、
後々の自分づくりにも
役立ちました。
あなたにも嫌な異動があるかもしれません。
でも、嫌という気持ちだけに
とどまらないでください。
異動の意味をはき違えると、
自分は嫌われているのだなど、
間違った解釈をしてしまい、
働き方も後ろ向きになりかねません。
それは、異動の意味を
法人は言わない可能性があるからです。
命令的に異動するだけですから、
何の意味があるか等わかりませんよね?
だから、自分で被害妄想的に
後ろ向きになってしまうのです。
でも、あなただから、異動なのです。
何年後かのあなたに期待するからこそ、
別な所で、向上していただくために、
「異動」があると思って頂きたいのです。
人は、自分にとってなんでも知っているような、
良い環境にいる時に、成長はなくなります。
成長することを望むのであれば、
自分自身を今までと異なるところに
置くしかないのです。
ですから、異動は、
今までのあなたのできることを活かし、
新しい環境の中で、あなたという人材を使い、
あなたは未知の状況に身を置きながら、
成長するチャンスと思って頂きたいのです。
悩みもあるでしょう。
その悩みはどうやったら解決できるかを
考えていってほしいのです。
あなたの異動を
意味あるものにするために、
嫌だと思う解釈をし直し、
有意義な異動にしてみましょう!