障害者支援施設というものは、
障害がある人がいて、
お金を出す人がいて、
支援という仕事をする人がいて、
監視監督する法律があって、
日々運営されています。
支援職員が、
Aということをしたいとき、
法律的にどうなのだろうか?
利用者にとってどうなのだろうか?
予算的にどうなのだろうか?
労務上やり切れるのだろうか?
などと、
管理職は
様々な角度から考えます。
どんなに良い企画であっても、
予算的に厳しければできませんよね?
そういった関係の中で
許可ができることと、できないことがあります。
労務上もそうです。
すばらしい企画だとしても、
残業続きになると予測されるのであれば、
そこは、許可されない可能性もあります。
なんでもそうです。
支援する側、される側は、
いい企画ならやるべし!
と思われるでしょう。
そこが、支援者だけでやっているのではなく、
管理者がいるので、
管理側の考えとの
違いになることがあります。
反対される理由を聞くことができないと、
よからぬ思い込みになります。
自分のことを嫌いなのではないか?
何でもかんでも反対する。
きっと利用者のことが嫌いなんだ。
現場のことをわかっていないよね!
などなど、
なぜ、管理職が反対しているかを、
想像するのです。
もちろん、管理職も悪いのです。
なぜ、支援職員の企画を反対したのか
理由も説明せず、
「だめ」という言い回しで
不許可とするわけですから、
部下に対して失礼なのです。
また、家族との関係はどうでしょう。
家族からこういうふうにしてほしいと
言われた時に
できないことや難しいことの説明が、
丁寧でないことで、
何であの施設はやってくれないのか?と、
疑心暗鬼になります。
意見を出す側と、
それを違う視点で考える側との
すれ違いが発生するのは、
お互いの立場で何を根拠に考えたのかが
わからない結果です。
お互いの立場で、
一つの案件について、
できるのかできないのか?
なぜできないのか?
いつならできるのか?
どんな方法ならできるのか?
そのために、省く(加える)のは何か?
など、
話していくと、
お互いと立場性も
わかり合えるのです。
摩擦が起きているのは、
こういうことが発端です。
利用者の皆さんと職員という関係性ではなく、
周りだけの人間関係で、摩擦が起き、
なんだか嫌になってきている。
勘違いなさらないでください。
話さないと、あなたの頭の中で考えていることは、
相手にわかりません。
それは、どちらの側にも言えます。
なんでダメなんですか?
どの部分を改良すればいいですか?
などと聞いてみる、
こういう理由でダメなんだよ。
ここを直せばOKだよ。
と言ってみる。
お互いが、
「なんで?」と相手に対して思ったことを、
言葉にしてみると、
わかり合えることが増えてきます。
コミュニケーション不足なのは、
こんなところなのです。
コミュニケーション不足は、
ただ長い時間話せばよいのではなく、
短くても、中身がしっかりわかり合えれば、
「不足」にはなりません。
様々な場面で、
相手の意図がわからず、
思いめぐらすことが多い仕事だとは思いますが、
お互いにわかり合える話し方で、
不足感を補い合うことは、
利用者のみなさんやご家族にとっても、
安心して利用できる事業所となりましょう!