生んだ時から、障害児の親になり、
何もかもが初めてのことだらけで、
どんな風に育つのかも分からず、
不安の中で子育てをしていると、
この子には、親である私が
必要不可欠な存在なのです!と
思われると思うのです。
そうです。
親御さんは必要不可欠です。
例外はありますが、
原則的にそうなのです。
じゃあ、その子の親としての関わりについて、
一般のお子さんであれば、
社会人になったあたりから、
子離れしていきますが、
障害がある子の親は、
そんなことは一生ないだろうなと
思っていらっしゃると思います。
そして、「自分より1日前に死んでほしい」と、
思う方がどれだけ多くいることか。
気持ちはわかりますよ。
迷惑をかけたくないとでも
おっしゃりたいのでしょうか。
それとも、この子を見ることができるのは
私だけとでもおっしゃりたいのでしょうか?
そんな、ドラマのようなセリフを
いつまで言ってらっしゃるのでしょうか?
現実を見ましょう!
あなたのお子さんは、
そんなことを望んでいません。
わかっているはずです。
だからこそ、親としてどうするか?
と考えなければならないのです。
親が死んでからでは遅いのです。
「親あるうちに」という考え方を
お話ししたことがありますが、
今日は、子離れのお話を
させていただきたいと思います。
子離れ。
どの親にとっても課題なのです。
これは、障害があろうとなかろうとです。
親として、当然の課題です。
子離れというと、
どんなことを想像なさるでしょうか?
自立。
でしょうか。
うちの子は何もできない。
自立なんかできない。
と言っている方は、
何か勘違いをされているのだと思います。
また、こんなサービスに任せられない!
という方もいらっしゃるでしょう。
人間は、与えられた環境の中で、
生きていくわけですから、
これは、親がいようといまいと、
子供が障害があろうとなかろうと、
同じなのです。
もちろん、よりよい環境を作ることは、
必要なことです。
ですから、
子離れをすると
決めていただきたいのです。
じゃあ、具体的に
子離れって何をすればいいのか?
それは、何でもかんでも
自分でさせることだとは思いません。
自分でやるチャンスを与えること。
それを見守るということ。
お子さんが自分でやっているときに、
つまづいたら、
よりよい方法をアドバイスすること。
大丈夫だよと不安を消すこと。
誰にでも失敗はあると教えること。
困った時は、どうやって解決するかを教えること。
SOSの出し方を教えること。
と、いろいろやることはあるのです。
それをしないまま、
自立しろ!
親は離れるぞ!というのは、
これまた間違いです。
ものごとには順番が大事です。
子離れは、見守り支援だと思います。
見守り支援のほうが、
長く継続的です。
親は親ですから、
いつまでも心配だと思います。
それは当然のことです。
だからこそ、
子から離れて、第三者的に見て、
自立するために、必要なことは、
お子さんが自分でできるようにしていく。
それが子離れです。
子から離れても、
見守りは続けることになります。
だからと言って介入しすぎない。
お子さんの人生ですから、
親が求める人生と違って当たり前です。
すてきな子育てができる
親を目指してみませんか?
徐々に、見守り率を高くしていきましょう!
それと同時に、
親が、ご自身のことを考えたり、
楽しむ時間も作りましょう。
子供のこととご自分のこと。
どちらも、充実した人生を送ることこそ、
子離れできる瞬間だと思います。