作業が中心の施設では、
作業をすることで、
工賃を得るということがありますが、
この「働く」と「工賃を得る」が
連動されていますよね?
ところが、
さらに細かな部分なのですが、
働きによっては、
工賃が上がるということは、
よくわかっていない人がいます。
お金がほしいということは言います。
だからと言って、
どうすれば、工賃が上がるのかを
わかっていないということです。
そして、もしその方法がわかったとしても、
工賃が上がるからと
いう方法になびくかと思えば、
そうではなく、
いつも通りだし、
それでも、
もっとほしいということも、
言う人いるのです。
たとえば、1個のものを3日間で作った。
それを、12日間やっていった。
すると、4個のものができる。
それを、少し時間短縮させて、
1個のものを2日間で作った。
それを、12日間やっていった。
すると、6個のものができる。
ということが、想像つきにくいですね。
やりようによっては、
早くできる。
早くできれば、
収入が多くなる。
不良なく作れば、
収入が多くなる。
この方程式もわからないかもしれません。
もしくは、今あるお金の中での
やりくりしか、
していないからかもしれません。
また、
あとちょっとで終わる仕事を、
時間だからと
ピタッと終わらせる人がいます。
反面、これだけ残っても仕方ないから
やってしまおうと続ける人がいます。
もちろん、どちらも悪くはないのです。
その人が、思うかどうかのことです。
働くことと、お金の関係って、
彼らにとっては、難しいのではなく、
考えたこともないのだと思います。
ようするに、教えないと
わからない分野なのです。
お金教育がされてこなかった経緯も
あると思います。
お金を使えるというときに、
自販機でジュースが買うことに
焦点を当てるレベルの人もいれば、
1か月を今あるお金でやりくりしたり、
将来的に必要なことのために貯蓄する
ということができることを
学んだほうがよい人もいます。
その中で身近な「働く」と「お金を得ること」の
関係性が、考えつかない方には、
支援者から教えていかないとなりません。
働くをもっと効率的にしたり、
不良を作らないことで、
時間短縮になったり、
今の状況を把握したり、
そこからの効果を
目の当たりにしていくことで、
働き方の変更に
つながると思います。
ご家族によって、
お金の管理がされ、
稼がなくても、
お金がある場合は、
今以上働くことには、
身が入らないことでしょう。
お金のことがわかるようになると、
生活保護になりにくくも
なると思うのです。
働くとお金の関係を、
教えているところは、
まだまだ少ないです。
就労系施設は、
そういうことを学ぶ場が
あってもいいのではないでしょうか?
この部分はご家庭より、
施設でのほうが効果的だと思います。
もしかしたら、特別支援学校
でも必要ですね。
うちの施設も始めたばかりです。
就労系施設として、
働くこととお金の関係を、
学ぶ場を作っていきましょう!