仕事ができない同僚がいて困る場合



なんで、こうやってくれないんだろう?
なんで、ここまでできないんだろう?
もっとうまくやれないのかな?
もう少しスピード出せないのかな?

私たちは、そういう尺度で、
人がやっていることを
評価していることが多くあり、
イライラしていますよね?

「だって遅いんだもん!」
「あんな非常識なことする人います?」

と、また苦情が聞こえてきそうです。

さて、そもそも、
あなたのその尺度は、
あなた特有のものだということに
気づいていましたか?

相手も同じようにできるのかというと、
それは、できないと思っていたほうが
いいのです。

その人に対し、
自分と同じようなことや、
自分の思うレベルのことができると
期待をするから、
期待したことが
できないその人を見ると、
怒りたくなるのですよね?

ある意味、あなたが勝手に
期待をしているわけです。

人間いろいろな人がいます。
できる人もいればできない人もいます。

知的障害がある人の支援を
しているあなたであれば、
本当はわかっていると思うのですが、
なぜか、同僚には、
当てはめて考えられないようです。

あなたの期待通りのことを
してくれないことに
イライラする自分から
抜け出したいと思いませんか?

その人にがんばってもらうのではなく、
期待しない自分でいることは
できませんか?

実は期待しないほうが、
のんびり構えられて、
自分が思った以上の効果を
目の当たりにするのです。

具体的に言うと、
自分が10分でできるだろうと思ったとしても、
相手は20分くらいかかるだろうなと最初から、
多めに見積もっておくのです。
そんな時に15分で出来上がってくれれば、
評価は高くなりますよね?

質にしても数量にしても、
解釈(捉え方)にしても、マナーにしても、
あなたが尺度を持っていることなら
何でもです。

自分の期待通りの仕事ができると
望まないことなのです。

どうして、期待してしまうかというと、
あなたがその人より、
できすぎる人だからです。

自分の「ふつう」と、
相手の「ふつう」は違います。
自分の「常識」と、
相手の「常識」も違います。

自分の「ふつう」や
「常識」を相手にあてはめて、
期待しすぎることが、
相手だけではなく、
あなたも苦しめている結果になるのです。

その人は、
あなたと同じことができなくて
当たり前と考えておけば、
期待しない分、裏切られることもなく、
この人はこれくらいなんだと、予測もでき、
全体の計画も立てられるわけです。

その人も段々育っていきます。
最初から目標を高くしすぎないことです。
おおらかに、
その人が持っている今の力を
認めましょう。

そんなことでは仕事にならなくて困ると
おっしゃるかもしれませんが、
今すぐできるようになるのかと言えば、
やはりできないのです。

もちろん、その人の代わりに、
誰かがやると言うことでもよいのです。
全体としては、
この程度だと解釈しても良いのです。

無理に突貫工事的にやるのは、
危険なこともあります。

ですから、
その人を含めた組織(チーム)は、
今このくらいの力なのだと、
認めていくことです。

過度な期待はチームそのものも崩壊します。

できなくて当たり前。
過度な期待はしないほうがいい。
そのように思うことで、
ストレスから自分を解放しましょう!