自閉症支援:将来不安への支援



将来、何が起きるかがわからない。
このことについて、
自閉症の人たちは、すごく不安を覚えるようです。
でも、ご本人たちが、
はっきりわかっていない場合も多いです。

その「将来」が、私の捉えている感覚でいうと、
1秒先です。

この、不安のある将来を、
安心に過ごしたいと思っても、
何が起きるかわからないというのは、
私たちだって、不安です。

不安の中では実力も発揮できません。
ですから、
将来が不安にならないような支援が必要なのです。
基本中の基本は、
スケジュール化です。

そして、指示書や手順書のようなものも
有効です。

「この後は、○○なのだ」ということが、
彼らにとっての安心材料になります。

パニックと何ら脈絡がないように見えますが、
まず、スケジュールを提示しておくことが、
大きな安定になることもあります。

安心感の中で、物事を行うことが、
こころの安定になる感じでしょうか?
安定すれば、
パニック要因の一つが、
減ることになります。

自閉症の方は、
将来に不安を感じている人という認識で、
「将来」という部分に
手厚く支援することをお勧めします。

先ほども言いましたように、
彼らの多くは、
その部分に困っていることさえ
分からない方も多いからです。

そのスケジュールは、
文字だけではなく絵や、
シンボルマークなども使います。

また、時間が書いてなくてもよい場合もあります。
時間がわからない人や時間を意識していない方には、
不要な(余計な)情報になることもあります。

スケジュール・指示書・手順書など、
その方その方にあったものが必要です。
個別支援ですね。

あなたが、支援している自閉症の人が、
不安定なのであれば、
まず、将来に不安を持っているということを
意識してみましょう!