福祉事業所の職員の多くが残業をし、
さらにそれが慣習化し、
残業代も出ていない現状を
ご存知の方もいらっしゃると思います。
逆に、
定時に帰る職員の方が
悪のようにみられてしまうという現状。
なんでここまで仕事が多いのか?
やってもやっても終わらないって感じでしょうか?
私たちの仕事は、
なんでもそうですが、
15分で終わらせても、
1時間かけても、
どちらでも大丈夫なことも多くあります。
例えば、利用者の様子を話し合うのに、
15分で終わらせようとすれば、
充実した内容で話し合い、
15分で終わりますが、
終わりを決めていないと
1時間でも足りなくなるくらい
話し合うこともできます。
中身の問題なのです。
時間を決めず、
長くやっているのがいいという風潮があったり、
これ!と決められない方も多く、
また、悩むことも多いため、
どんどん業務時間が膨れ上がります。
また、今この仕事を始めておかないと
いけないのではないかという
考え方になってしまい、
どうも残業をしてしまう。
さらには、他の職員が帰らないと、
なんだか悪い気がして、
今日やらなくてもいいのに
残ってしまったりする人もいます。
つまり、せっぱつまって残業しているというより、
なんとなく残って時間をつぶしている人も多いのです。
もちろん、ご本人たちは、
一生懸命仕事をしているのです。
でも、その残業をしなくていいことに
気づいていません。
残業をすれば、日中に利用者の皆さんが
いらっしゃる時間を
すべて利用者と過ごせるからでしょうか?
ボランティア精神満載ですよね!
それで、体がどんどん疲れてきているのも感じず、
慣習となってやることが当たり前の悪循環。
それでいながら、残業したくないという。
矛盾ですね。
とにかく、
残業を無しにしてみることです。
残業をしないで、
その分を日中の業務に組み込むことです。
そのためには、事務をしている職員分を
活動の人数から省くことです。
省いてもできる活動にすることです。
さらに、事務の簡素化をしていくことです。
1時間かけたものを
1時間でやっていたら何も変わりません。
時は金なりです。
意識を変えないと、
あなたの残業は一生続きます。
そして、残業していない事業所も現にあります。
さあ、今日のその残業、
本当にしないといけませんか?
明日ではだめですか?
現状を変えたいのであれば、
どうやったら残業をなくすことができるか、
真剣に話し合ってください。
それが、あなたの事業所にとって
一番大事な会議だと思います。