「個別支援計画って、作らなきゃいけないの?」
と思っている人は、
かなりの数がいると思います。
やらなくていいのであればやりたくない。
めんどくさい。
意味が解らない。
お金出すためのものでしょ?
いつも同じことしか思い浮かばない。
やる意味あるの?
自分はちゃんと支援してる。
私はこの個別支援計画ができた時、
画期的なシステムだなと思いました。
利用者の意思決定が、
ここで行われるわけで、
支援者がきちんと支援をしているかも
ここで評価されるからです。
私たちが、
彼らのニーズを
実現するために
彼らの自立を思い描いて、
支援をする。
この計画ができる前は、
支援という名目で、
ただただ利用者の人たちが、
自立とはかけ離れた
関わりだけをしていたところも
あったのは事実だと思いますが、
また、個別支援計画がありながらも、
支援者主体が否めない施設は
まだまだ多く残っています。
もちろん、その中には、
支援技術もなかったり、
自分たちがしていることが、
社会に合わせる関わりで、
ご本人の障害を理解していない支援者によるものや
良かれと思ってやっていたり、
わからないまま続けている結果、
利用者主体とはかけ離れている可能性もあります。
でも、個別支援計画が、
自分たちの支援の質を振り返るきっかけになるのは
事実です。
何でやらなければいけないのか?
と言っている職員たちは、
何のためにやってるのか?を
もっともっと突き詰めれば、
やるべき意味が解るでしょう。
利用者を中心に置いて考える。
そして、私たちが支援をすることを
職業として考える方向性が
間違っていないかを確認することです。
私たち福祉サービス支援者は、
彼らの1日の一部を支援しています。
そして、それが組み合わされて、
1日、1年と成り立っていきます。
その一部、一部に、
さまざまな支援者や家族も関わり、、
その人の人生そのものを支援しているのです。
支援の内容は利用者それぞれで違うものです。
個別支援計画は、
自分たちは、自分の人生を自分で決定して、
自分で管理できて、
いい方向に進めようとできるきっかけにもなるものです。
知的障害がある彼らは、
その判断や評価が難しい方も多くいますが、
その部分をきちっと自分たちが、正直に
彼らに向き合いつつ、
謙虚な気持ちで、
提示することではないでしょうか?
そして、支援者が、
万が一、間違った方向性の支援をすれば、
間違った人生になってしまうこともあることは
理解していなければなりませんし、
間違っていたら、
直せる支援者でいたいと思いませんか?
自分の支援は間違わないと言い切らないことです。
だからこそ複数の目で確かめるのです。
そのための
個別支援計画でもあるのです。
その人の人生を間違った方向に進めないためにも、
ニーズは何か、
そのニーズのためにどんな支援が必要か、
それはいつまで続けようか?
他事業所で協力できるところはあるか?
改善点は何か?
など、ご本人主体の視点を持てるものなのです。
事業者が、勝手に、
「これでいいよね?めんどくさいから・・・」
ではないのです。
ものすごく力を入れるべきもの。
今、自分の持っている情報を有効利用して、
作るもの。
それが、この仕事の一番の醍醐味!
そして、きっちり、ご本人の評価を受けるもの。
間違いや不具合は訂正されるべきもの。
個別支援計画の見方を変えていきましょう。
利用者目線でもう一度考えて見てください。
重要な仕事であることを確認しましょう。
あなたの支援力で、
彼らが自分らしい自分本位の人生で
自立に向けて進めるように
個別支援計画作成に取り組みましょう!