その人と自分を切り離そう



自分の思ったような行動や考えをしてくれない相手に、
この人はだめだとか、
普通じゃないとか、
何とかならないのかとか、
さまざまなジャッジをして、
あなたの考え方や行動と
同じことをするよう求めていませんか?

たとえば、
あなたは、朝職場に来たら、
テーブルを拭くのが当たり前と思っていると、
そうしない人に対して、
何で普通のこともやれないのかとか、
学校で何を習ってきたのか?などと、
評価を始めてはいないでしょうか?

あなたの常識に、
その人が当てはまらないと、
間違っていると思ってしまう
あなた主導の人間関係は、
困難の連続ではないですか?

一つ一つの
その人の行動に、
疑問符がわき、
おかしいと結論付けてしまうからでは
ないでしょうか?

その場合、人間関係に悩むのはあなただけです。

相手は、
あなたがアクションをしない限り、
悩んでいません。
自分の考え方や行動で
問題も生じていないからです。

あなたが、一人で悩み、
あの人は嫌だとランク付けをし、
そういうことがたまっていくと、
この職場や嫌だ!となる可能性もあります。

さて、このような時、
あなたは、
その人の考えや行動を
自分と切り離すことはできますか?

あなたがその人の考えや行動を
直す必要があると思い込んでいる気持ちを
自分から切り離してください。

社会には様々な人がいて、
色々な考え方や行動があって、
あなたの考えも他者の考えもあるし、
あなたの行動もあれば、
他者の行動もあるのです。

自分と違う考えや行動に、
自分が正しいという気持ちが
強ければ強いほど、
その人との関係性が
むずかしくなるのではないでしょうか?

あなたはあなたで、
その人はその人なのです。

自分とその人を分けて考え、
その人のような考え方や行動が
あなた以外の所で存在することを
知ることでとどめておきませんか?

理解するのではなく、
そういうこともあるのか程度の
認識でよいと思うのです。

その人の考えや行動が
間違っていると思うのは、
あなたの考えや行動が
基準になっているからなのです。

もし、その人が過ごしていた世界では、
その人は、自分を基準にしていますし、
問題も起きてないので、
正しいと思っているのです。

その人が、あなたと違うことをしていても、
やり過ごすことができるものならば、
やり過ごしてみませんか?

気になるかもしれませんが、
あなたの範疇に入れず、
やり過ごすのです。

あなたは、何とかしようと思うかもしれませんが、
その人はその人の常識の中で
生活をしてきたわけですし、
そういう考えや行動は存在するのです。

ですから、やり過ごす。

そういう生き方もあるのだな…
と、知って終わり。

自分の範疇から切り離すことが
できるようになると、
人間関係も楽になりますし、
気にしない分、
あなたも気持ちが穏やかになる方向に向かいます。

その人はその人の考えや行動でよいのです。

あなたはあなたの考えや行動をすればよいのです。

その人を気にしている時点で、
あなたのエネルギーは、
どんどん放出し、
疲れてしまうでしょう。

だから、やり過ごす。

最初は、
慣れないかもしれませんが、
「そういう人なのね」
「そういう生き方もあるのね」
「あんなふうでも大丈夫なのね」
「あの人は困ってないから大丈夫ね」
など、
自分の問題とせず、
その人自身に任せましょう。

そうしたところで、
あなたは悪くありませんから、
気にせずいきましょう!