ロッカー使用に支援を入れていますか?



きれいに整理整頓し、
いるものと要らないものを分け、
いらないものを自分から捨てることが、
むずかしい人もいます。

ということで、
施設にロッカーなどがあり、
自立度が高い人ほど、
自己管理としている施設では、
洗濯物を持ち帰っていなかったり、
もらったチラシやお知らせが、
そのままになっていたり、
飲んだペットボトルがそのままだったり、
中には、カビも生えていたり、
色々なことが起きます。

そして、職員が介入をしないと、
異臭がしたり、
人のものがなぜか入っていたり、
色々な事件も起きそうな気配です。

ロッカーそのものが、
更衣室という密室なのと、
着替える場所というイメージなので、
ロッカー使用状況を
把握していないと、
実は危険なことも起こり得るのです。

さて、最近、利用者の人のロッカーを
使用状況確認しましたか?

もちろん、プライバシー空間なので、
ご本人の許可を得て、
確認をさせていただきましょう。

知的障害がある人の持ちもののことです。

どんなポイントで、
使用状況を確認するかは、
確認させていただければ一目瞭然なのですが、
一応、私が今まで経験した中での
ポイントは、以下の通りです。

☑いるものと要らないものの判断をする。
これは、ご本人にとって、
いるものと要らないものです。
職員にとっていらないと思っても、
ご本人にとってはとっても大切なものがありますので確認しましょう。

☑家に持ち帰るものと残しておくものを判断する。
いるものではあるけれども、
施設で使うものなのか、
それとも使わないものなのか。
使わないのであれば、
お持ち帰りいただきましょう。

夏に冬物が入っていたりした場合は、
一度お持ち帰りいただくことをお勧めします。

特にお知らせの類は、
その日のうちに
持って帰っていただきたいもですね。

また、中にはどうしても
家に持って帰りたくないという人も
いますので、
そのあたりは.個々に話し合いをして、
方向性を決めていきましょう。

☑他者のものやロッカーに入れておくべきではないものを確認する。
他者のものが、紛れ込んでいるときがあります。
それは、その人に返します。

また、施設のもので、
紛れ込んで入っている場合もあります。
それは、その人が使うとしても、
活動の場所においておくものとお話しして、
もとに戻していただきます。

もちろん、
その人だけが
使う道具などであったり、
数が足りずに、
確保しておきたいなどの
気持ちがあるかもしれませんが、
そういう気持ちは、
くみ取っていきましょう。

☑食べ物を確認する。
案外入っているのが、
食べ物です。
中には給食の残りや、
頂いたお菓子。
飲みかけの缶ジュースなど、
色々なものが入っていることがあります。

消費期限や、カビ類に気を配り、
施設としてのルールを決めたほうが
良い場合もあるかもしれません。

食中毒にも注意です。

食べ物ではないですが、
昼休みに使う歯ブラシなども
汚くなってしまっていることも
ありますね。

さて、これらのことも、
職員が現状に対して、
怒るという方法で
解決しようとするのですが、
怒るのではなく、
することを伝えることです。

先ほども書きましたように
こうしよう!というルールがあったほうが
わかりやすい人もいることでしょう。

中には利用者だけで着替えるような、
更衣室の使い方をする施設も
多いと思いますが、
ロッカーという、
個々の空間を
快適に、
心地よく
使えるように、
定期的な支援や
全体に対してのルール化などをして、
あとで、大きな問題とならないように、
気にかけていくことをお勧めします。

そして、ご家族がいらっしゃる場合は、
ご家族からも、
ロッカーのことを
意識していただけるように促してみてください。

「先週持って行った洋服が戻ってきてないよ」
など、
ロッカーを意識するような
言葉をかけてみましょう。

また、職員に頼むこともできますので、
ロッカーを確認してもらいたいと、
お話ししてみることもお勧めします。

支援の落とし穴ともいえるロッカーの中ですが、
ぜひ、気にしていき、
ひとりでわかりやすく
管理できることが増えるように、
確認を主として支援をしていきましょう。