自分が癒されたく就職した支援者へ



知的障害者の支援職場だけではなく、
どの業界もそうですが、
職場を辞める原因のトップが
人間関係なのです。

特に企業で、人間関係の問題から、
障害者支援の業界に、
流れ込んできた職員も多くいるようですね。

私たち支援者の業界で、
人間関係の課題が、
ないわけでもなく、
こんなはずじゃなかったと
思ってらっしゃる人も
結構いらっしゃるのではないかと思うのです。

半ば、自分が癒されに来たような人も
いるのではないかと思うのですが、
理想と違っていましたか?

エンドユーザーである利用者の皆さんを
支援するやさしい職員がいることと、
そこの職員になった自分が
その職員たちによって
癒されるということは、
明らかにイコールではありません。

何かに傷つき、
職場を変えたく、
この支援者の業界に託した人は、
自分を中心に置き、
他の職員が、
自分に対して、
癒して(支援して)くれるだろうと
思い込んでいる人もいて、
それを求めているのではないかと思うのです。

私たち支援者は、
自分が癒されるために
仕事をするのではないと思うのですが、
利用者の皆さんを支援することで、
利用者の皆さんから
癒されることはあります。

自分への見返りを求めたり、
そのためのルートを
間違ってしまうと、
なんだ?この職場は!と、
またおやめになることになりますからね。

しかも、ほかの障害者支援の現場が
自分を癒してくれると思いきや、
またそちらもダメだと判断なさるでしょう。

その事業所で空きが出たということは、
誰かがやめたということです。

企業と違って、
儲かって人員を増やすということには
なりにくい業界ですから、
職員定員の中で、
ひとりやめたらひとり補充と
いうことになるわけです。

ですから、他を当たっても、
そこももしかしたら、
人間関係がもとで、
やめた職員がいるということかも
しれないのです。

他を当たっても、
きっとあなたは同じ感情で、
この業界は人間関係が悪いと
判断することでしょう。

はたしてそうでしょうか?

人間関係が悪いという感じ方をする時に、
人間が悪いわけではなく、
関係づくりが悪いということですよね?

と言うことは、
あなたにもできることがありませんか?

人間関係って、
お互いにという部分があるからです。

それを、相手のせいだけにしていると、
この職場は良くないと
思ってしまうのではないかと思うのです。

人間関係がよいか悪いかは、
その人の感じ方次第のところもありますので、
「人間関係が悪い」というだけではなく、
どういう部分が改善されたら、
良い職場になるかを
考えるようにすることです。

こんなはずじゃなかったと
思ってしまっているようですから、
視点を誤ると、
改善はできないでしょう。

あなたに、今からできる
関係づくりはどんなものですか?

どんなことをしたら、
今以上の良い関係になりそうですか?

そのように考えることで、
あなたができることろから
着手していくことです。

「この職場だからできない」と思い込むことは
得策ではありませんし、
あなたの側にも
改善できる点があることに気づき、
どこに原因があるのか、
どこから改善すればよいのか、
相手の立場に立って、
できることをしていけば、
人間関係の悪さが、
今以上に
よくなることでしょう。

それこそ、他に行って、
また一からやり直すより
効果的です。

もちろん、
「お互いに」が
できないからこその
人間関係の不具合なのですが、
例えば、
「お互い様」
「持ちつ持たれつ」
「自分と相手の強み」
「できることをする」
「相手ができないことは手伝う」
「仕事の分担」
「声をかける」
などなど、
人間関係回復のスキルとしては、
いろいろあるのです。

ポイントは、
「自分からアクション」です。

相手のせいにしていても
あなたが何もしないのであれば、
改善は始まりませんし、
自分から変化することは
相手も変わってきます。

だからこその、
自分からのアクションなのです。

楽しく仕事がしたいですか?
あなただからできる支援も
たくさんありますしね!
期待値は大きいのです。

人間関係に悩むのであれば、
その職場で、
相手の立場を思いやるアクションを
あなたから始めましょう!