残業は、自分が仕掛けた罠か?



人が、何かを続けたいと思った時は、
システムの中に入れ込んだ方が
続けられると、
私は思っています。

たとえば、私は、
自分が住む地域の水がおいしくないので、
好んでは飲まない生活をしていたのですが、
3年くらい前から、
飲まなければ!と思い、
毎朝、コップ1杯の水道水を
飲むことにしています。

好きではない水を飲むのに、
どうしているかというと、
朝起きて、
うがいと口を濯ぐのですが、
そのあと、コップ1杯を
飲むことにしています。

これは私の中のシステムとしました。
飲みたくない水を飲むために
最初は、スケジュールに入れたのです。
何日か続ければシステムになります。

システムにすると、
続けられます。

やるべきことは
いつどのような方法で、
するかを決めればよいことで、
何回かやってみれば、
継続ができます。

反対に、
時間があったらやろうと
思うほうができない確率が
高くなります。

ですから、毎日続けるべきものは、
システムにすることをお勧めしています。

そうすることで、
あえてやろうとしなくても
身体がそうしていくので、
毎日できるようになっていきます。

さて、
その気質を自分で利用してしまい、
システムに入れてしまって、
やめられなくなっているのは、
「残業」ではないでしょうか?

上司命令ではなく、
自分から残っている残業のことですよ。

私の「おいしくない水」と一緒で、
いやだとしても、
仕事が終わったところから
場所も動かず、そこにいてしまっているので、
最初は、「ちょっとくらい」ならと
してしまったはずです。

もしかしたら他の人が
始めていたかもしれません。
その様子を見て、
自分もしなければならないと
思ったかもしれません。

それも、
別に気にしない程度
だったのでしょう。

これが何回かやっているうちに、
身体が、知らぬうちに
「システム」の中に入れてしまったのです。

ですから、
一時的なスケジュールだったはずが、
何度か続けるうちに、
自分の中のシステムになってしまい、
感情として嫌になりつつも、
何か特別なことがない限り、
毎日毎日、
残業が当たり前になっているのです。

仕事が多いからだとおっしゃるでしょうが、
実は違います。

本当に仕事の後に用事がある時は
定時で上がりますよね?

と言うことは、
あなたが自分で仕向けていませんか?

残業してもよいくらい、
自分に時間があるので、
嫌だといいつつも、
時間配分も工夫せず、
ボランティア的に
残業している人は多くいます。

今しなければならない仕事はあります。
その場合は、残業代も出るわけです。

ですから、この場合の「残業」は、
あなたが決めた物であって、
管理者から言われた「残業」ではありません。
なんとなくそこにいてやっている
「残業といっているもの」です。

もし、定時に帰らなければならない人は、
日中の仕事の仕方から違います。

定時に帰るために、
一つ一つのことにかける時間を
縮小しています。

残業モードの時に
15分で書くケース記録が
今日は早く帰らなければ!というモードの時は、
5分で終わっているとか、
そういうことがあるはずです。
でも、また次の日用事がないと、
残業してしまうのが
システムにしてしまった人の行動です。

つまり、残業しているのが「通常」で、
早く帰るのが「アクシデント対応」に
なっているということに
気づいていません。

と言うことは、例えば、ケース記録を
毎日5分で書くシステムにすれば、
その他の仕事の仕方も変わってきます。
時間配分を間違う
システムにしてしまっているのは
ご自身なのです。

会議があったから!
検品が終わらない。
利用者のアクシデントが発生した。

など、いろいろな理由をつけるかもしれませんが、
そういうことは毎日ではないはずです。
それこそ、上司からの指示命令であり、
「残業」代を要求すべきです。

だからこそ、
あなたがしている残業を
「アクシデント」と見ることなのです。
「通常」と考えていないで、
いくことなのです。

自分で入れているわけですから、
自分でシステムから外すことです。
強力な別のシステムを入れ込まないと
できないかもしれません。

さあ、自分でシステム化した残業で、
ずっと、自分が苦しむのか?
はたまた、最初は大変でも、
毎日定時で帰るということを、
システム化するのか?

どちらにするかは、
自分次第です。

そして、残業は、
まちがいなく、体を蝕みます。
思考回路もショートさせます。

若いうちは何ともなくても、
だんだんに
身体のきつさにもなります。

このままで良いわけはありません。
次の日の事故にもつながっていきます。

強力な変更システムを
自ら盛り込んでいきませんか?