メンタルケアよりセルフマネジメント



障害者支援をしている人だけではなく、
これは、どの人にも言えるのですが、
仕事から、メンタル的に落ち込み、
うつになって、休職をしたり、
退職したりということが、
起っています。

私も相談がたくさん入っていたので、
カウンセリングができるようにと、
かなり前に、民間の資格を取りました。

国もメンタルケアに力をいれ、
職場の指示で衛生管理者の資格を
取ったのが5年くらい前です。

相談=メンタルケア

この、方程式は、
相談を受けるものとして
必須だと思っていました。

しかし、その反面、
メンタルが落ちた原因を作っている
その組織のトップに、
その人は相談ができるのだろうか?

そう思っているのも事実です。

嫌なことが起きているから、
メンタルが落ちると思いますので、
その事業所に
相談は、しにくいだろうと
思っています。

だからこそ、
メンタルが落ちてから、
相談するということは、
やはり、効果的ではないと思うのです。

人が働くときに、
メンタルが落ち込まない方が良い訳で、
メンタルが落ちたら対処することばかりが、
主流になることが、
私としては腑に落ちないのです。

そこで、私が皆さんにお勧めしているのは、
メンタルが落ち込まないように、
自分自身で、自分のメンタル状態に気づいたり、
落ちないように予防線を張ることができる、
自分自身に対してのセルフマネジメントです。

メンタルが落ちてきたら、
休めばよいというような
対処療法ではなく、
メンタルが落ちないように、
自分の体の状態を保つことです。

この方法を多くの人に身につけて
欲しいと思うのです。

職場の悩みの多くは、
人間関係です。

これは、利用者のみなさんとの人間関係ではなく、
同僚・上司・部下との人間関係なのです。

あなたは勘違いをしているかもしれません。

障害者支援の現場は、
障害がある人にやさしい人たちが
集まってはいますが、
他の職員に対して、
やさしい職員ばかりではありません。

それを、自分にとって、
やさしい人が多いだろうと、
思い込んでいる人が、
どんどん現場に入ってきているようです。

その勘違いを外してください。

最初から、
やさしくない人がいると思って、
現場に入れば、
対処ができるというものです。

どんな状況でも、
それを受け入れた時に、
嫌だという気持ちよりも前に、
この現場でどう切る抜けると、
うまく行くかを考えることです。

相手は簡単には変わりませんから、
あなたが、自分の仕事の仕方を考えれば、
うまく自分自身のメンタルに影響せず、
落ち込ませずに、
対処ができるというものです。

それに、別な所に行っても、
同じように
嫌だなあと思う人がいるのは
変わりないのです。

これは福祉でなくても、
何の職業でもそうなのです。

自分のメンタルが落ちてから
対処しようとしていると
リスクが高いということです。

そして、メンタルが
落ちないようにする
方法があるということです。

それを総称して、
自分自身の管理、つまり、
セルフマネジメントということです。

相手の仕事の仕方も受け入れ、
そんな人とも仕事をする。

そのために、
自分にとって、
辛い状態にしないように
自分をどうするかなのです。

メンタル病まない人もいるのですから、
あなたにとっての最良の方法があるはずです。

自分に対して、
先手を打ちましょう。