昼休みを休むための支援



昼休みを充実させて
あげないといけないと
思っている職員も多いでしょう。

私も支援を入れないと、
ひとりで過ごせない人であれば、
支援はいれていますが、
暗黙の了解的に、
職員が関わっていなければならないと、
思い込んでいる職員も
多いような気がしています。

知的障害がある人たちは、
人懐っこく、
職員に話しかけたり、
遊びをしたくなる人もいます。

また、自閉症の人は、
休み時間に何もすることがないことが、
苦痛だったりもします。

重度の人は、
自分からアクションを
かけられない人もいますが、
職員が、そばにいることも多いので、
何かさせてないといけないような気に
なっている職員もいます。

このような、利用者たちですが、
すべての人に何かの提供をすることは
いかがなものでしょうか?

特に太っている人だからと、
昼休みを運動の時間にあててみたり、
できないことがあって、
勉強の時間にあてたり、
昼休みの本来の意味が
後回しになっている感じもします。

以前いた施設では、
昼休みに、利用者の中で
昼寝をしている人が、
けっこういました。

ですから、部屋の電気は
OFFにしていました。

その反面、別なところで
仲間を作って面白い話をして、
笑いあってる人もいましたし、
遊び道具を持ってきて
遊んでいる人もいました。

食堂ではTVをつけていましたので、
それを見ている人もいました。

様々な空間で
様々なことをしていましたね。

昼休み時間は休むことを
前提にして、
その中でも、
休めない人や職員の支援が必要な人には、
支援を入れるようにするのが
いいのだと思うのです。

午後も活動はたくさんあるでしょうし、
好きに過ごすことは、
大事な要素だと思います。

昼寝は推奨します。
利用者の中にも、
作業中に寝てしまう人がいますよね?
午後になると、その傾向は強く出ます。

昼休みに寝てみると、
スッキリして仕事もはかどります。
利用者の皆さんも、
ほんの少しでも昼寝をすると
午後の活動にも良い影響が出ると思います。

本来、私たちよりも、
年齢的に高めに見ておいた方がよいのです。
病気を持っていたり、
薬を飲んでいる人であれば、
なおさらです。

疲れやすさも、
私たち以上です。

だからこそ、昼休みに何か活動を入れ込んで、
楽しくしていただくよりも、
「休む」という支援を考え出してみませんか?

もちろん、その時に大事なのは、
ひとりひとりが違うわけですから、
ひとりでできることが中心になります。

また、がつがつ身体を動かすものではなく、
ゆっくり一人で過ごせるものを
一人でできるように支援するということです。
CDを聞くとか、
スポーツ新聞を見ている人もいます。

食事を入れて1時間から1時間半。
食事に時間がかかる人もいますし、
歯磨き・トイレなどしていると、
時間は限られていますが、
「その人にとってゆっくり休む支援とはどんなものか?」
をご本人と確認してみてはいかがでしょうか?

そうですね。
「どんな昼休みを過ごしたいか?」
そんな質問をしてみることから、
はじめてみませんか?

職員も彼らを見守りつつ、
ご自身もゆっくりしてみてほしいと思います。