自分の支援と違う支援をする同僚がいる場合



利用者の活動などにおいて、
自分とは違う支援をしている職員に、
「その支援はよくないよ!」などと
言ってしまったことで、
言い合いになったり、
「じゃあ、その人への活動の提供を
やめればいいんじゃないですか?」
などと、すべてを否定するような
発言をする職員がいるようです。
そのために職場内の人間関係に悩んでしまう…

よくあるパターンですね。
どこでもあるパターンです。

「その支援はよくないよ!」と言ったあなたと
言われた方と、二つに分かれると思いますが、
こうならないように考えてみましょう。

さて、支援というのは、
個別支援計画のもと、
そこに向かうために、
支援をしていきます。

それぞれの支援者の力量もさることながら、
支援者の今までの人生や
価値観、先輩方の教え、
施設の方針、などなど、
様々入り混じって、
直接支援の段階に入ります。

ですから、
同じ方向性(目的)を持っていて、
同じ支援計画に基づきながらも、
全く同じ支援が
展開されるということの方が、
ないと思ってください。

また、社会には色々な人がいることを思えば、
同じ支援方法が展開されない方が、
より社会に近く、有意義でしょうし、
そう考えれば、
全く同じ支援などないし、
全く同じではない方が良い場合もあります。

また、違う支援をしたことで、
違った展開が出るので、
本当に良い支援が
どちらだったかわかる時もあります。

つまり、あなたが良かれと思って
やっていた支援と
他の支援者が違う支援をしたことで、
思ったより、よい支援だったことに
気づくこともあるということです。

ですから、あなたがしている支援に固執せず、
さまざまな支援をやってみて、
やる前に、職員が答えを出すのではなく、
利用者の方に答えを
出していただくというスタンスで、
考えても良いのではないでしょうか?

相手がやった支援も、間違っていたら
どこかで修正することになるわけで、
職員同士で言い合いをしなくても、
答えは出るでしょう。

ただ、あなたとしては、
あなたがやっている支援が正しいと
思われるわけですから、
言いたくもなってしまいますね。
あなたが、いままで良かれと思って
やっていたわけですから、
そういう気持ちが出るのは当然のことです。

でも、その時の気持ちは、
利用者への思いより、
自分と違うことをしたことに
納得いかないだけの感情で、
もしかしたら自分のプライドに
中心を置いているだけかもしれないのです。

ですから、自分のプライドが
傷ついたことに対して
文句を言ってしまっただけでしたら、
それは、良くありませんね。

利用者を一番に考えられないとなりません。

利用者にとって間違いだと
気づいた時に直そうという
ルールを決めておけば、
事は簡単だと思うのです。

さて、その人は、何でその支援をしたのでしょう?
そこの確認はしましたか?
確認をしない状態で、
「その支援はよくないよ!」などと
言ってしまう事は、
良くないと思います。

あなたも逆の立場だったら、
カチンとくるでしょう?

ですから、あなたと違う支援をした人に対し、
その理由を聞くようにしてください。
それが賢い方法です。

また、同じ方向を向いているのかを確認してください。

その上で、どういう方法を
それぞれためしていくかを確認しましょう。

目的が同じであれば、
そこからずれないことの確認をしていくことです。
そこの確認は大事です。

先ほども言いましたように、
その支援が良いかどうか判断するのは、
利用者の方ですから、
あなた方で判断するべきではありません。

まず、目的を一致させましょう。
そして、最終点も確認しあいましょう。
NOとなる時はどういう時かを決めましょう。

そして、過程の支援は、
それぞれやってみるというのも
いいかもしれないということです。

また、
あなたが意見してしまった時に、
売り言葉に買い言葉のように、
「じゃあ、その人への活動の提供を
やめればいいんじゃないですか?」
など、言われることについては、
それこそ、売り言葉に買い言葉ですから、
気にしないことです。
大きな問題ではありません。

あなたの側に配慮が足りなかっただけです。
だから、相手もけんか腰になるのです。
お互い、利用者より、ご自身のことを
考えてしまったということでしょう。

相手の支援方法を、全否定せず、
どうしてそういう方法なのかを確認することで、
仲たがいしやすい職場を、
作るのはやめにしませんか?

利用者の自立のため、
職場の人と一緒にやることですから、
お互い主張しすぎず、
利用者を中心に置いて、
お互いの支援方法を確認していきましょう!