「難しい」を禁句にしよう!



様々な会議の中などで、
利用者の話をする時が
あると思いますが、
その時に
「難しい」と言う言葉を
使うことが、
ものすごくよくありませんか?

何のために
その言葉を
話しているのかを、
言ったあなたは
意識していないと思いますが、
その言葉を使うことで、
あなたの中にどういうことが
起きているかわかりますか?

難しいと言う
思考をした時点で、
その人の支援の内容が、
もう考えられなく
なっているはずです。
難しくて考えつかなかったり、
拒否感が強くなるからです。

この言葉は、
言っている支援者にとっては
何の脈絡もない言葉では
ありますが、
まわりにも、
影響を与えます。

ひとりが「難しい」といえば、
まわりの人も「難しい」と考えてしまう。
あなたの思考停止だけではないのです。

特に新人さんであれば、
他の職員が「難しい」といったことを聞いて、
そういっていいのだと思えば、
自分も、かっこよく「難しい」というでしょうね。

そうそう、
「かっこよく」です。

難しい利用者を見ているんだという意味。
自分をかっこよく見せていることにつながっています。

それに、「難しい」といっておけば、
その支援はしなくてよくなりますから、
「難しい」という言葉は、
「支援の拒否」でもあります。

提案ですが、
この言葉も、障害者支援業界で
禁句にしませんか?

いかがでしょう?

本来なら、支援のやりがいがある
利用者と言うことですよね?

「難しい利用者だからどうしようか?」
と考えるか、

「支援内容が簡単に決まらないけど、
それだけやりがいがある利用者だから、
楽しみもあるんじゃない?」
と捉えるか・・・

あなたが、
その利用者にどう支援をしていくかは、
後者の方がいろいろ思い浮かぶはずです。

同じ利用者のはずです。

同じ利用者に対して、
どんな感情を持つかです。

支援が行き届かなくなるのか、
より良い支援になるのか、
あなたが持つ感情次第と言うことにもなります。

支援者として、
障害がある人を支援していくときに、
実は、簡単な人はいないと思ってください。
なぜなら、その人の人生を支援するからです。

簡単なのであれば、
支援が足りない可能性だってあるのです。

さあ、あなたの言葉から
「難しい」を一つでも二つでも減らしていき、
最後には、
「この言葉使わないな」
と思う瞬間を得ましょう!

あなたが「難しい」と
判断している利用者の方が
あなたが支援することによって、
今以上に幸せになると思います。