誰かを悪者にしなければ、自分が困る



人との関係や仕事上で、
自分の思ったようにならない時に、
何かのせいにすることがあります。

自分が悪いのではなく、
あの人が悪い。

私は被害者で、
あの人のせいで
うまく行かないのだと、
さらに、別な人にアピールし、
こうなると、複雑なことになってしまう。

今、自分がうまく行かないことを、
全く関係ない人に
なすりつけることで、
自分を平静に保っているようです。

中には、根も葉もないことを
いいはじめ、
ターゲットになった人は困惑。

そういうことがあると、
何でウソをついているのか?と
頭に来て、
怒りは、なかなか収まらないかも
しれません。

でも、人は行動する時には
理由があるのです。

そう考えると、ウソをついてまで
言い訳をする理由がありそうです。

だから、心を荒立てないで、
何か理由がありそうだと
考えてみることなのでしょう。

実際、私もターゲットになったり、
利用者が、他の利用者のターゲットになったり、
したことがあります。

昨日まで、わきあいあいと一緒にやっていたのに、
あの人がいるから行かない!と、
反旗を翻すようになることもあります。
利用者だと、その日から来ないこともあります。

そして、それを話す相手は、
ターゲットになった人のことを知らない人。

ですから、
かわいそうに、
いじめられたのね?というような
反応になるわけで、
それは、言ったもの勝ちの原理。

例えば、
施設に行きたくないことを
ご家族に言う場合、
本当の理由であると、
反対されそうと考えるようです。
だから、全く違う理由に
しなければなりません。

あの施設に、私をいじめる人がいる。
だから、あの施設はやめたい。

などと、
自分を正当化して、
家族も「やめていい」
といいたくなる理由を
見つけるのです。

嫌な理由が、
ご家族側にあったりする場合もあるので、
全く違う理由をつけて、
自分が心配されるような持って行き方で、
したいことを獲得するようです。

ご本人は、一生懸命に
考えているのだと思います。

ここで、万が一ターゲットになったとしても、
目を向けなければならないのは、
ご家族と、ご本人の関係です。

言いにくいことがあるようであれば、
そのあたりに支援を入れることも
必要ですからね。

ただ、いきなり
施設をやめられてしまいますから、
相談支援事業所を使って行きましょう。

また、その方のストレスが
施設に通っているときから、
見つけられるようにもしましょう。

施設内では明るく
楽しそうにしていても、
内面では別な悩みを
抱えているかもしれません。

私が関わった施設の場合は、
昨日までは、その人同士、
仲良くしていたのに、
いきなりでしたから、
対策も立てられずでした。

このように来なくなったとしても、
もともとの原因がなくなった時に
また、通いたいということも
あるかもしれません。

ですから、やめた理由は、
オープンにせず、
戻ってきたいときに、
戻れるようにしておきましょう。

特に残った利用者との関係ですが、
戻ってきたり、
またどこかで会ったりもするでしょうから、
家庭の都合等の理由に
しておくべきだと思います。

そして、解決方向に動く場合は、
施設だけではなく、
福祉事務所や相談支援センターとも
情報を共有して、
対策を練っていきましょう。

本当のことが言える日まで、
あなたを頼ってくる日が来ることを、
心穏やかに、
待つこと。
そして、その日が来たら
笑顔で受け入れることでしょうね。

過去の事実は、
受け流す度量が求められます。

また、機会があればの話ですが、
落ち着いてから、
本当にご自身の気持ちの表出の仕方を
変更することにも着目しましょう。