給食を食べない人への支援



給食が食べられない理由はいろいろありますが、
いつくかの事例を出していきたいと思います。

1.量が多くて食べられない

この利用者は、
身体も細く、
給食の量に圧倒されて、
食べていなかったような感じでした。

結局、栄養失調にもなっていて、
何とか食べてほしいのですが、
食べないのです。

かといって、
表情は嫌な様子もなく、
にこにことしていました。

そこで、
給食の量を半分にしてみました。

たくさんあると食べられなかったのですが、
少ない量にしたところ、
全部を食べられるようになりました。
全く食べないよりは、まだましですね。

2.人が多くて食べられない

何十人もが集まる食堂では、
圧倒されるのでしょう。
人数が多いと入ってくることもできません。

そこで、時間をずらすということで、
やってみたところ静かな食堂で
ゆっくり食べられることができました。

3.パンが食べられない

この方は、給食にパンが出ると食べません。
家では食べるのに、なぜかと探っていたら、
「パンはおやつです!」
というので、
「おやつは何時ですか?」ときいたら、
「2時です」
と答えったため、2時に提供したところ食べました。

このあたりのこだわりがあると、
スケジュール化も大事になってきます。

4.おにぎりなら食べる

お茶碗に入ったご飯が食べられなくなり、
おにぎり状にしたところ、食べられました。
この方はそこから、また、徐々に
お茶碗のご飯に戻していきました。

5.ご飯しか食べない

この方はお弁当の施設の時ですが、
ご飯しか食べないという状態になってしまい、
お母さんもお困りでした。
そこで、まぜごはんや炊き込みご飯をしたところ、
食べてくれました。
お母さんはうれしそうでしたね。

さて、食事は、大事な時間です。
食べ過ぎも困りますが、
食べない方も困ります。

この5名の方は、急に変化した方もいて、
今まで食べられていたのに、
食べなくなって職員も困りました。

そういうことは、どこの施設でもあることだと思います。
その際、どうやったら食べてくれるのか?を考え、
何かアクションをかけてみてください。

食べない理由はあるはずで、
つまりは、食べられるようになるきっかけもあります。

一度食べ始めたら、
しばらくは、そのままの状態で支援を続け、
そこから少しずつ、
もとの形に戻すのがいいと思います。

また、その方によっては、
また急な変更があるかもしれません。

もちろん、怒っても無駄です。
心地よい雰囲気の中で、
安心感を持って食べることを
楽しんでいただきましょう。

もちろん、厨房の職員さんにも
協力してもらいましょう。

そうそう、高齢者の方では
お弁当箱に入れたら
食べたという人もいるようですね。
入れ物も大事な要素なのかもしれません。

職員のアイデアをたくさん出して、
給食を食べていただきましょう!