作業が予定通りにできない時に注意する?



作業をしている施設も多いと思いますが、
作業が予定通りに終わらないので、
注意をするという支援者も多いと思います。

特に時間内に終わらなかったときも
よくあるようですが、
時間内に終わらないのは、
その利用者のせいなのでしょうか?

原因は必ずどこかにありますから、
その原因を探ってほしいのですが、
利用者が悪いとなる時って、
例えば、こんな事例が
ありますね。

○本人が「できる」といったのに、
その量ができなかった。

○作業に集中していなくて、
その量ができなかった。

○他の人は、その量をできたのに、
その人ができなかった。

○昨日、できたのに、
今日はできなかった。

こんな状態はありますよね?

だから注意をするというのは、
辞めるべきですね。

先ほども言ったように原因があります。
その原因は、
ご本人が怠けているというわけでは
ないことがほとんどです。

作業量は適切でしたか?
環境は集中できましたか?
やりにくさはなかったですか?
指示書などの工夫はできていましたか?
今日は調子悪くないですか?

もともと嫌いな作業ではないですか?
やりにくい作業ではないですか?

そのような、観点から、
その人の作業を見ましょう。

また、他の人と比べないこと、
そして、ご自身ができるといっても、
できないことがあることを
納得しておくことです。

その方の障害という部分にも目を向けましょう。

できなかったから注意をすれば
できるようになるわけではありません。
できるような工夫をすることです。
そこが支援です。

できると思い込んでいたのは支援者です。

利用者の方はそこまで、
考えていない可能性も高いです。

その量ができなくて困るのは
ご本人ではなく支援者ですよね。
だから、叱りたくもなるのでしょう。

原因をつかんで、
どこに支援をするべきかを考え、
もちろん適切な支援を入れてみてください。

作業能力はぐんと上がり、
思った以上の作業ができます。

注意をして、
急がせたり、
せかしたりするのではなく、
ご本人の力を発揮させることです。

そんな支援をしてみましょう!