住所と名前を書くことでの契約行為



ある知的障害者が、にこやかに話し始めました。

「日曜日に近所でお祭りがあって、
そこで、血圧とか骨密度とか測ってもらったんですよ!
そしたら、隠れ肥満だって(笑)」

このお話に、ピンときた私は、この人に質問しました。

「そこで、住所や名前を書きませんでしたか?」
「はい。受付があって書きました」

やられた!と思いました。

「なんで書いたのですか?」
「他の皆さんが書いていたから・・・」

「何で書く必要があったのか、わかっていましたか?」
「しりません」

やっぱり確かめなかったか。

この手の個人情報を獲得する団体。
宗教もしくは政治関係。

入ろうと思う人を増やすため、
いろいろな手段を取ると思うので、
住所と名前を書いてもらっているのだと思うのです。

だから、私は宗教や政治団体だけが悪いとは思っていませんが、
なにも、考えず、周りがしているからなどの理由で、
書いてしまったことは、この人の間違いだと思います。

彼らは、この手に引っかかることをしてしまうのです。

しかもこの人は病院に通っているので、
わざわざここで健康チェックをする必要もないのです。

お祭りというものに、ガードが緩くなったようです。

お祭りでなぜに住所を書くのか?と思えなかったわけです。

この人は、何度もそういうことで「契約をしてしまう人」です。

今までも何度も、いろいろな契約をしてしまい、
自分が困って相談が入り、
契約の解除を先方に申し入れたり、
契約しないよう、いろいろな対策を立ててきました。

でも、こんな簡単な方法で、疑うことなく、
また住所を書いてしまったのです。

ただ、してしまったからには、
この後に何らかの金銭等に絡むようなことなどが
起きないようにしなければなりません。

ですから、こんな話をしました。

住所を書くということは、
「うちに来てください」と言っているようなものだし、
電話番号を伝えれば、
「電話してきてください」と言っているようなもの。
それを自分でしている。

相手は悪いことをしていると思っていません。
そういう営業方法だからです。
書いて、と言って、書いてくれたからというそれだけのことです。
だからこそ、自分の身は自分で守らないといけないのです。

もし、その団体が家に来て勧誘されても、
その団体に入りたくないのであれば、
ドアを開けてはならないということです。

さらに、住所と名前が書けたことで、
別な人が300万円の絵の購入に
サインをしてしまった話をしました。(実話)

これには、聞いていた全員、顔が沈みました。

とりあえず、何で住所と名前を書くのかを
確かめてから書くように話しました。

この世の中で、なんらかの契約する以外、
住所と名前を書くシーンは、
あまりないはずなのです。

あなたの周りの彼らが、
何も考えず、「契約」をしてしまうことは、
先方の会社にとっても不利益です。
だますつもりでやっていない、
まっとうな契約をしている会社も多いですから。

簡単に契約をしないように
しなければと思うのです。

また、支援者は、
クーリングオフ制度も、
情報として持っていたほうが良いですね。

そうそう、住所が書けなくても、
障害者手帳など簡単に見せてしまう場合は、
これまた危険ですね。

この場合は、
ちょっと、だまされパターンです。
より気を付けたほうがいいでしょうね。

お気を付けください。