部下への指示命令の視点



部下がいる人は、
指示命令をする時にどんな視点で
話をしていますか?

ある程度までしか言わないで、
そこまで言わなくても、
わかってるでしょ?
というタイプの人がいますよね?

その手が厄介なのは、
指示語やあいまいな言葉が多く、
部下に考えさせようとしても、
部下はわからず、
仕事がはかどらなかったり、
間違ったり、
しまいには、
お小言にもらうことになってしまったり。

たとえば、
ちゃんとやって!
しっかりやって!
今度やっておいて!
わかるでしょ?
のような言葉。

育てようと
思っているのかも
しれませんが、
逆に育たない。

部下がいる立場のものは、
彼らに説明を丁寧にするべきです。

何もわかっていないだろうと
思うほどでいいのです。

言葉は、
自分がわかる専門用語で話すのではなく、
彼らにわかる言葉で話すべきです。

たとえば、
社会福祉協議会を知らない部下に
社協と言っている時点で、
彼らにはわからないわけです。

指示命令だけではなく、
そこには、なぜ、このことを
あなたに頼んでいるのかを
説明することです。

教育するつもりにはならず、
あなたが適役だから
という意味で頼むべきです。

どうしても、上司たるものは
教育しようとしてしまうのと、
怒ればなんとかなると
思っている節があり、
部下が離れていくのだと思います。

もし、怒ったとしても、
怒る理由が必要ですし、
期待をしているから
怒っているという部分は示すべきです。

捨て去るようにしたり、
だめだねとだけ言って、
考えさせると言うことではないのです。

部下を否定こそしますが、
認めることをしない人もいますね。
やはり認められることは、
部下にとっては、うれしい瞬間です。

さて、部下たちは、
あなたからの指示命令が
納得いくものでなかった場合に、
なぜ、今、これをやらないといけないの?
忙しいのに!
などと、拒否や文句で固めます。

反発ならまだよいとですが、
自分がダメだと
思い込む人もいますから
気をつけなければなりません。

もしこれがどんなに忙しい状況で、
仕事を増やすことになっても、
納得いく内容のものであれば、
よろこんで仕事をしてくれるはずです。

そこには、
部下をねぎらう言葉が
添えてあったり、
日ごろの、あなたの部下に対する
思いやり、
将来への適度な期待などがあれば、
仕事をしようという
気持ちにもなってくれます。

あなたが、部下と仲たがいをしているのは、
あなたが部下を思いやっていない状態で
指示命令をするからです。

思いやっていないからこそ、
部下の状況がわからず、
自分本位で、
言葉が少なかったり、
説明不足にもなるのです。

部下はあなたの手足かもしれませんが、
あなたの思い通りに
動くものではありません。

彼らにもやりたいことがあり、
感情もあります。

部下は、
組織のミッションを実現する仲間です。

仕事は部下と一緒に作りあげるものであり、
あなたが上から押し付ければ
納得するものではありません。

あなたが、部下に対して、
どんな接し方をすることが、
部下の心地よさを引き出し、
楽しく仕事ができるようになるのか、
リサーチしてみてください。

あなたの思ったように
言葉を放つだけでは、
部下は動きません。

部下が動きやすいようにと
考えることです。

ここまで書くと間違うのは、
なんでも部下の言う通りに
してしまう上司がいることです。
もちろん、そうすることでは
ありません。

方向性は、あなたが持つべきです。

たとえ指示命令であっても、
今の部下の状況を考え、
仕事をやりやすくするための
調整も行うことです。

それは、一緒に仕事を
作りあげる仲間としてです。

まず、あなたのスタンスを
確認しましょう。
そして、部下にとって、
指示命令の
仕事をしようとする気持ちに
なってもらえるものか
考えましょう。

それらは、利用者のためです。
あなたのためではありません。
利用者にとって、より
よい支援をするためです。

勘違いのないよう
よろしくお願いします。