職員が自腹を切ってはいないか?



知的障害がある人の事業所では、
暗黙の了解というか、
手続きが面倒というか、
お金がないから買ってもらえないという認識なのか、
職員が自腹を切って、
お金を使ってしまうシーンは多々あります。

簡単なものでいうと、
ボールペン1本もです。

そのほか、
利用者の皆さんに使っていただく遊び道具や、
作業で使う入れ物なども含め、
様々なものを購入していませんか?

さらに、不安な人になると、
行事で行く場所に、
ひとりで行って、入場料からなにから、
払ってみてきたり、
試しに利用者の人に使っていただき
使えるかの様子を見るために自腹。

もちろん、
家で買ったけど、もらったけど、
使ったら使いにくかったとか、
使わなかったということで、
「事業所に寄付」と言うこともあるでしょうけど、
最初から、
施設のお金を使う気が全くなく、
自腹を切る人がいるのです。

そして、最大の自腹は残業です。

これらの自腹は、やっている本人は、
もちろん悪気もなく、
よかれと思ってやっていることでしょう。

はたしてそれでよいいのか?

何かに影響はないのか?

そんなことを管理職は
考えていただきたいのです。

問題視するべきだからです。

自腹を切ることは、
組織の中で承諾を得ていないことになります。
それでよいのでしょうか?

自腹を切る心理を
考えましょう。

そして、自腹を切ることで出る
影響を考えることです。

何十円だからよい。
残業を申請していないからよい。
そういう解釈になっていませんか?

勝手にやったことではありますが、
勝手にやった理由があるはずです。

手続きが面倒だから。
施設にお金がないから、
あなたの関わることが、嫌だからかもしれません。

そんなのいらない。
しなくてよい。
利用者には必要ない。

そんな気持ちはないですか?

職員は、
新しい支援の展開をしたいときもあります。
その時は時間もお金もかかるのです。
いわば、研究費です。
事業所に、
何かを試すための予算がないですよね。

小さな「めんどうくささ」が、
職員の自腹につながり、
自腹をすることで、
さらに、管理職への不信感にもつながるのです。

金の切れ目が縁の切れ目です。

事務手続きを簡単にするとか、
裁量に任せるとか、
いろいろ策はあるはずです。

自腹切ってくれてよかったと思ってみたり、
知らないふりをしている管理職は、
視点を変えましょう。

良い職員が自腹切ってでも、
利用者のために働こうとしますが、
悪い職員は自腹切ったからと、
そのあと、公私混同をしていきかねません。

自腹はいけないと、
職員に働きかけましょう!

そして、自腹にさせない
新たなシステムを作りましょう。
まずは、あなたが、職員に
関心を寄せ、
職員がしたいことを
後押ししていくことですよ。