その人が何かマイナス方向に、
言葉を発したり、行動に出たりするときに、
その理由を考えますよね?
たとえば、利用者の人が
施設をやめたいと言ってきたときに、
施設の何かが嫌になったのだろうと考えがちです。
給食が食べたくないなどというときも、
嫌いなものが出たのか?
おなかすいていないのだろうか?
など、様々な理由を考えます。
彼らの話せる「理由」も
簡単なものしか言えず、
彼らも、ある意味適当に、
場に合わせることをしてしまう事もあります。
それから、私たちが考えるよりも、複雑な要素で、
発している理由が全く違うこともあります。
たとえば、食べないの理由が、
おなかがいっぱいなどという単純な理由ではなく、
嫌いな利用者が近くにいるからだったり、
保護者同士で話している会話を聞いて判断したり、
支援者の知らないところからくる理由もあります。
また、施設をやめたいの理由が、
仕事したくなくなったといいながらも、
来たくない訳ではなく、
にこやかにしながらも、
職員の虐待だったりすることもあるわけです。
真実を言えないためのウソと言うこともあります。
また、家で何かがあったために、
疲れて、施設に来ることも
もういやだという場合もありますね。
そのものが嫌なのではなく、
そのものに付随する何かによって、
マイナス方向の気持ちになってしまうのであれば、
改善したいじゃないですか?
支援者であるあなたが、
言ってきたことだけをうのみにするのではなく、
ぜったいに、別な要素がないかを探ってほしいのです。
これは、主訴とニーズの違いに匹敵することです。
○○が嫌。
疲れた。
行きたくない。
やりたくない。
頭が痛い。
死にたい。
休みたい。
いろいろなマイナス方向のことを言ってきたときは、
様々な方向から探ってみましょう。
言ってきたときに「はいわかりました」と
簡単に受け取ってはいけませんよ。
受け取る前の確認をしましょう。
そのこととは全く関係ない部分の
理由だったりすることがありますから。
支援者は想像をめぐらせて、
できるだけ正確に、本当の理由を聞き取れるようにし、
問題の根っこを解決していきましょう。