自分ができることをすることで、社会が変わる



自分自身、障害がある人とは、ほぼ、
生れた時からお付き合いがあります。

それは、自分の住む町に、
障害がある人が、
何人か住んでいたからです。

小学校の時は一緒のクラスに
自閉症の友達がいたり、
中学の時は、
特殊学級(現・特別支援学級)の生徒とも
仲が良かったりしました。

そして、高校・大学と、
障害がある人との接点も多く、
仕事は知的障害がある人の支援者を選びました。

そんな関係もあり、
障害がある人の生活を
50年以上にわたり、
見ているときに、
私自身としては、
昔より良くなっているよなぁと
思うことの方が多くあります。

でも、皆さんの中には、
多くの不満が
たくさんあるように見受けられ、
苦情がたくさんではないでしょうか?

確かに要望したいことは
たくさんあるにしても、
行政を責めていくことより、
今以上のすてきな未来のために
提案をする形は取れませんか?

今がこんな状態だから、
だめなんだ。
それは行政の責任だ。
と、責めることをするより、
自分から変わっていく方が、
自分の周りに派生して行って、
よりよい関係性や
よりよい街が作れると思うのです。

今が最低レベルだと思うのは、
なぜでしょう?

昔から見てきた自分は、
今が最低レベルだとは思いませんし、
良くなる方向に
どんどん行っている途中だと思います。

自分ができることを
自分ができる範囲で、
自分らしくやっていくことです。

きっと行政が、
あれこれと良い施策を出しても、
きっとまたあなたは、それに対して、
もっとこうしなきゃだめだと
言い切っていくかもしれませんね。

障害者支援は、
行政だけがするものでもないし、
法律ができれば、問題が解決するものでもないし、
誰かだけでよくなるものでもなく、
一人ひとりの動きの結集だと思います。

つまりは、「障害」は、
社会を作る一人ひとりの
心に起因することも多い訳ですから、
より良くするためには、
自分ができることを
し続けることなのだろうと思います。

私の話していることは、
あなたには
届かないかもしれません。

過去を知らない方には特に。

言わせていただければ、
「今の見方」を変えてみませんかというご提案です。

今が最低なのではありません。
今よりもっとよくない状態の時がありました。

そして、ずっとこれからも、
障害者支援の現場の「今」は、
課題もあり、
改善をしていく連続です。

「今」が悪いのではなく、
「今」のように良くなったのです。
でも、「今」以上にもっとよくなる可能性は
大きくあります。

だからこそ、ここから先がもっとよくなるように、
あなたの力も使って頂きたいですし、
自分から変える何かをしていただきたいのです。

それには、
何かに対して文句を言うばかりではなく、
今の状況を認め、
そこから変化を生み出す
自分になっていただきたいと思いのです。

文句は誰も聞いてくれません。
文句は否定ですから。
意見であれば、聞いてくれます。

相手の状況もわかった上で、
その中での提案です。

そして、自分の中でのアイデアも重要です。

人と人の関わりの仕方で、
どれだけでも
変わることができる世界です。

社会の中に「障害」が存在し、
人のこころの中にも「障害」が存在します。

もう一度言います。

文句を言っているだけでは
反発となります。

相手の気持ちや状況も認め、
そして、
自分から変わることで、
障害者支援の現場をより良くする力となります。

私も、
自分にできることをコツコツとしていきます。
ぜひ、仲間になりましょう。

いつもありがとうございます。