2017年4月ニュースレター(相談の仕方)



こんにちは。
サポートひろがりの山田です。

私は、知的障害がある人や
自閉症の人を
支援している人たちを
支援するというコンセプトで、
NPO法人を立ち上げ、
セミナーやコンサルティングや
ブログなどの発信や
相談を受けています。

施設もかまえていて、
知的障害がある人に支援もしています。

こんな私や法人を
たよってくださる人の数が、
毎年毎年、
多くなっているのが、
データをみてもわかります。
ありがとうございます。

さて、私たちは、
小さな法人ですが、
こんな法人でも、
たよってくださり、
その人の問題が解決することは、
その人の近くにいる
知的障害がある人にも
よりよい影響になると考えています。

ひとつの方法として、
様々な相談が入ります。

最初にも書きましたように、
対象者としているのは、
知的障害・自閉症の支援者なのですが、
最近の傾向としては、
高齢者の支援者
他の障害の支援者
ご本人(障害当事者)
と言った方だけではなく、
全く障害者支援に関わっていない人も
相談が入ります。

いろいろな立場の相談者に
もちろん、時間が許す限り、
できることであればと、
お応えしているところです。

さて、この相談で、
一番回答に時間がかかるのは、
「○○という状況なのですけど、
どうすればよいですか?」
という相談の仕方です。

相談者が質問している時点で、
その人自身には何かをやった結果だったり、
何かの考え方だったり、
嫌だとか、困ってるといった感情であったり、
いろいろあるはずなのですが、
簡単に言ってしまえば、
私には、その人がしたいことが
何なのかがわからないのです。

そこで、私から、
いろいろな視点を持って、
質問をします。

そうすると、
ご自身の答えが出てくるのです。

となれば、
それをやったほうが良いと
お答えすることになります。

ちょっと話は変わりますが、
昔、私が中学校の時、
「教科書ガイド」という本が売っていました。
教科書の答えが載っているものです。

それの使い方に似ていると思うのです。

例えば計算ですが、
それを丸写しにすれば、
答は得られます。

もう一つの使い方は、
自分でやってみて、
そのあとにその本を見て確かめることです。

まちがっていれば、
また自分でやってみて確かめたりもできます。

相談してくる人が、
ただ単に、
山田の答えを知りたいのか、
それとも、
自分はこう考えたけれど、
それでよいのかとか、
他の方法はあるのかとか、
そういう聞き方もできるはずなのです。

答をもらった方が、
手っ取り早いとお考えかもしれませんが、
いつまでも山田は、
あなたのそばにはいないということです。

ましてや、
相談者がどんな人なのかも知らない私が、
メールなどでお答えしていますから、
全てを信じ込んで良いのか?とも思うのです。

ですから、
まず相談をする前にするべきことは、
自分で考えたり実施してみることです。
そのうえで相談をし、
「私はこう思うのですけど・・・」
という、あなたのお考えになっていることを
教えてください。

何も、考えがなく、
真っ白のような状態で
相談するべきではないと考えます。

というのは、あなたが支援者である前提だからです。

基本は、
自分で解決するよう、
考えることに慣れていただきたいのです。

私に頼ってきたということは、
私が発信しているものをお読みになったり、
セミナーを聞かれているからだと思うのです。

ということは、
何かをお考えになったはずです。

ぜひともそのお考えを
相談内容に入れてみてください。

そして、ゆくゆくは、
あなたご自身で、解決できる力にもなります。

ご自身のために。
あなたが関わっている知的障害がある人のために。

このような相談・解決の仕方に
なれていきましょう!