より良い施設をつくるための管理職がするべきこと



知的障害がある施設の管理者は、
様々な決裁や外部との調整、
法人内部の意思決定など、
さまざまな仕事があります。

アクシデント対応も入り込み、
あっという間に時間は過ぎてしまいます。

やることが多いと感じるのは、
考えている時間や
調整している時間が多いからだとは思うのですが、
いつまで考えていても
悩むばかり。

あなたの答えはどこにあるのか、
相手に合わせてばかりで、
あちらを立てれば、こちらが立たず、
自分の考えもどこにも反映できず、
出るはため息ばかりの人も
多いのではないでしょうか?

でも、あなたの答えは、
あなたの施設の利用者のほうにあるのです。

どうしても、管理職というのは、
法人の理事会の方を見たり、
行政の方を見たりしてしまいます。

すると、そちらに合わせようとしてしまう事になり、
「ご本人に合わせる」構図ではなく、
「指示命令が来る方向に合わせる」構図と
なってしまうのです。

もちろん、法人や行政が、
本当に、あなたの施設の利用者のことを
充分に考えるのであれば別ですが、
なかなか、そうではないことは多いですよね?

利用者の為とは思えないようなことが
行われそうなときに、
「現場の意向(利用者の意向)は、
○○です」と伝えられることが、
重要な役割となるのです。

では、その情報を確固たるものにするために、
そして、揺るがない自分になるために、
あなたは、何をするべきか?

簡単です。

あなたの施設の支援現場を毎日回ってください。

そして、職員から、
利用者の状況を聞きましょう。
必要であれば、
利用者と直接話しましょう。

書類を見て、
職員から来る話だけを聞いているのでは
見えてこないものがあるのです。

ただ単に、
「こんな状況だよ」と法人や行政に
伝えるだけであれば、
書類だけを見ていれば事が済むかもしれませんが、
あなたは、
あなたの施設の利用者のニーズに
こたえていく事業所を作る
役割があるのです。

確固たるものを
創り出すには、
今のあなたの動きだけではなく、
もっと現場の声を吸い上げられる
あなたの動きが必要です。

職員からくる情報だけではなく、
あなたから情報を取りに行く。

あなたが回れば、
現場からもどんどん意見が言いやすくなります。

利用者の状況がわかり、
そこで働く職員のニーズも取り、
どんな現場にすれば、
より良い現場になるのかを
あなた自身が捉え、
あなた自身の考え方を決めるものとしましょう。

管理者として、
チームを作る時の重要ポイントです。

現場にある情報を
的確にとりつつ、
法人・行政にも
現場のことを伝える。

そのことで、
より良い支援ができる施設をつくる。

あなたが見るべきは、
利用者・職員です。

利用者のニーズが施設をつくりますし、
そのための職員育成(管理)をするのです。

現場を回りましょう。
職員に声をかけましょう。
現場の意見を聞きましょう。
利用者のために動きましょう。

周りが、どう言おうと、
社会に合わせるのではなく、
利用者に合わせると、
自分を決めることです。

もちろん、社会が困っていることも
解決はしていくべきです。

ですが、利用者を我慢させるのではありませんし
単に社会に合わせればよいのでもありません。

方向を間違えてはなりません。
相手にへつらっているのが一番よくないことです。

自分はどうしていくべきかを決断しましょう。

利用者のためにと行動する
揺るがぬ自分を作ると決めましょう!

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