後輩のアイデアを減らしていないか?



自閉症の方の支援中に、
パニックなどがあり、
お悩みの職員さんから、
相談中によく出てくるお話のパターンは、

「先輩から、それをやっても無理と言われました」
「私は女性なので、先輩に関わるなと言われました」
「先輩が、パニックの原因は○○だって言ってました」など。

それで、自閉症の人の支援が
うまくいっているのであれば、
それは正しいのでしょう。

でも、先輩の言う通りにしても、
パニックが起きているのであれば、
その先輩の言っていることを
鵜呑みにしていてよいのでしょうか?

違いますよね?

さて、もしあなたに後輩がいる場合、
あなたの言っていることは正しい部分もあったり、
後輩を心配して、言っている部分もあるのですが、
それが、後輩の自由な発想を妨げてはいませんか?

自閉症の人の支援には、
ベテランとか新人とか関係なく、
アイデアやタイミングが大事な時もあるのです。

先輩だから、後輩だからというのは、
実は、それほど大事なことではないのです。

たしかに、後輩がうまくいく確率は、
先輩よりも低いかもしれませんが、
だからと言って後輩だから、
全部がダメなわけでもないのです。

ですから、先輩の皆さんが、
よかれと思って言ったことややったことが、
後輩たちの「先輩まかせ」に
なってしまうことにもなります。

だとすると、後輩たちは、
先輩が言う通りにすればよいと考え、
何も考えなくなることや
何もしなくなることにもつながります。

後輩を育て、
成長させる助言の仕方に
工夫をする必要があります。

パニックが起きる確率が高いの事業所では、
何とかしたいと思う職員が、
多くいらっしゃいます。

でも、先輩という壁で、
アイデアを出そうとしていない可能性があります。
ですから、
「どうしたらいいですか?」
という質問になるのです。

実は、その言葉ではなく、
「○○をしてみたいのですが」
という言葉が考える人の言葉です。

何とかしたいと思う後輩から、
なにか、新しいアイデアが出たときには、
ぜひ、チャンスだと思って、
やらせてあげてほしいのです。
そして、その見守りをお願いします。

もし、失敗しても、後輩だからと決めつけず、
一緒にうまくいくように考えてみてください。

そのほうが、ぐぐ~んと成長します。
そして、支援力も高まります。

いつかは、その後輩も、
自分一人で解決しなければならないときが来ますし、
あなたの後輩にもまた、後輩ができていきます。

良かれと思ったあなたの言葉に、
従ってしまうことで、
指示待ちの姿勢となったり、
自分がしたい支援があっても
先輩の手前できないようなことにしているとしたら、
あなたの言動の影響が大きすぎることになります。

あなたが今の支援力を手に入れたのは、
ご自身でいろいろ試したからだと思います。
その「自分で考え自分で試すこと」が、
今は、あなたの後輩に必要なことなのです。

後輩の自由な発想を促して、
お互いの発想の良い所を使って行きましょう。

チームで解決する時に、
お互いを認め合いつつ、
協力しつつ、進んでいきたいですね。

あなたの一言に気を付け、
先輩として、
後輩育成もしていきましょう!

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1件のコメント

  • 奥平卓也

    一人一人違う個性に合った(利用者も、支援員も)応対がどこでも必要ですね

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