自閉症支援:嫌なことには慣れるのか?



自閉症の人たちは、
急激な変化に弱い人が多くいます。

急激な変化は、
その人にとっての変化であり、
私たち支援者にとっては、
たいしたことはないような
状況の時も多くあります。

たとえば、
救急車の音が聞こえてきたとことが、
日常的だとしても、
予測していないときに、
救急車の音がなれば、
その音が嫌いな自閉症の人にとって、
急激な変化となるのです。

さて、急激な変化を嫌うことが多いため、
別な方向から見ると、
同じような生活を望む人も多くいます。

パターン化といわれるようなこともみられ、
いつも同じように過ごすことを
好んでいる状態です。

これは、実は私たち自身も、
自閉症でなくても、
同じような生活を望み、
たまに違うイベントなどが入っても、
できれば、同じような日常のほうが、
疲れにくいようです。

ただ、急激な変化に対応できる私たちは、
その変化もまた
楽しめているのかもしれません。

でも、
自閉症の人は、
その急激な変化に
一つ一つ反応していく人たちです。

変化の矛先は、
嫌なことということも多いでしょう。
急に嫌なことが起きたというイメージです。

その嫌なことを自分から回避できないこともあり、
この先何が起きるかわからない恐怖が
襲い掛かる人もいます。

実は、私たち自身もそうだと思います。

なにか、自分の理解できない状況に、
自分一人でおいておかれ、
何か不安をあおるようなことばかり起きていたら、
精神的にも
不安定になると思うのです。

でも、対応ができたり、
逃げ方がわかると、
そこから逃げ出すこともでき
大事にはならないのです。

さて、自閉症の人の支援をしている人が、
自分自身がそういう状況に対処できるせいか、
「慣れれば大丈夫になるでしょ?」
という考え方で、
その人が嫌がる状況に、
少しずつ慣れさせようとしている風潮が
どこかにないでしょうか?

嫌なことに、
私たちは慣れていくでしょうか?

私は嫌いな食べ物がありますが、
食べたからといって慣れはしませんし、
そして、自分から好んで
その試練をしようとは思いません。
だから、人にすすめられた場合は、
逃げる方法を使います。

もちろん、その料理を見て、
おいしそうだから、
食べてみようかなと思うことであれば
チャレンジすることでしょう。

これは、人に言われても、
自分が納得できなければやりません。

毎日、
嫌いな食べ物を食べさせられると思えば、
どうにかして逃げ出そうとするかもしれません。
もちろん、慣れていこうとも思わないでしょう。

こういう「嫌なこと」は、
人それぞれ違いますし、
他者が「慣れるべきだ」と
考えることではないのです。

人によっては恐怖という感覚さえあるのです。

例えば、
音が嫌いな人になれるようにと、
嫌いな音の中にいさせるようなこととか、
暑さに弱いのに、
暑いところにいさせるようなことも同じです。

彼らは、そのことを嫌だと上手に表現できませんから、
パニックになったりしますが、
あなた自身がそういう状況を提示していることに
おかしいことなのだと気づけるようになりましょう。

嫌なことでも慣れるはずということではなく、
たとえば、やり過ごすことができる支援や
逃げ出し方の支援ならわかります。

あなたが嫌いなものと
共存できているのは慣れたのではなく、
対処の仕方を知っているからなのです。

そういう手段がわかれば、
私が嫌いな食べ物を回避する術を
知っているのと同じように、
彼らは、その場から自分の身の安全を
確保することにもつながります。

嫌なことをシャワーを浴びせるように
彼らに多く経験させることではなく、
そこへの対処の仕方を支援することです。

そうすれば、嫌なこととの付き合い方ができてきます。

あなたの嫌いなものにも
そうやって対処しているはずです。

慣れさせるのではなく、
回避の仕方を支援する。

支援の部分を
間違わないようにしていきましょう。

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