部屋はシンプルなほうが良いです。
シンプルとは、
必要なものに囲まれていたほうがよいという意味です。
施設は、
どうもごちゃごちゃしてしまい、
あれこれと物が散乱し、
こわれて使えないものが放置され、
壁には、何年も前から同じ掲示物。
カーテンは、はずれていて、
椅子も机から外れたところに、置いてある。
こういう状態から脱していくのが、
よりよい支援の環境となります。
一番多いのは、
物の住所がないこと。
使ったら使いっぱなし。
しかもあっちこっちと
その日によって行き場が違う。
物に住所地を決めると、
利用者の皆さんも
自分で使って自分で、
もどすことができます。
すると、なくなったといって探す手間も省けます。
例えば、はさみの置く場所、
つまり、
住所を決めます。
使ったら、もとにあった場所に
戻すという支援をします。
元に戻せるようになれば、
職員が片付けなくても
ご本人ができることになります。
作業の材料の置場、
連絡帳の置場、
薬の置場、
などなど、
物の住所が決まっていると、
施設内での自立度が高まりますし
職員の無駄な時間も無くなります。
いつもいろいろなところに置くので、
利用者の人も物を探したり、
片付けができないのです。
すると、「職員はあとでやっておくから
そこに置いていいですよ」
と、あなたがやらざるを得ません。
だから、ものの住所を決めることは、
ひとりでできることが
増えることにつながります。
そして、壁を見渡しましょう!
不要な掲示物はありませんか?
取れかかっている掲示物や色あせた掲示物。
古くて、今は意味をなさない掲示物。
利用者とのお約束。
もうこうなると風景と化していますから、
職員は気にも留めません。
ならば不要です。
こういうものを一掃しないと、
ほこりもたまりますし、
不要な情報がどんどん増えてしまいます。
不要な情報は、
利用者の人にとっても、
イライラする発端となります。
ですから、壁も見直す必要があります。
さて、これは一例です。
様々な情報の中で、
ご自身で選び、
ご自身で対処するには、
あまりにも、
不用意な情報の乱立は避けたいところです。
選べる情報ならよいと思いますが、
間違っている情報は避けたいのです。
ですから、
その情報は、あってよい情報か、
ないほうがよい情報か、
そこを考えて、
選んでいくべきなのです。
利用者の人たちが、
ここちよい環境を
提供することは、
こころの安定にもつながるのです。
だからこそ、
いらないものは省き、
必要なものを整理する。
床にもいろいろものが
置きっぱなしではないでしょうか?
これは、けがにつながります。
全体を見渡しましょう。
過去にいた職員にとっては必要なものだったとしても、
今必要なのかを今の職員で考えましょう。
そして、職員たちの書類もです。
ずっと取っておいても不要なものもあるはず。
必要なものが埋もれてしまうようなことの
ないようにしていきましょう。
施設の片づけは、
時間があったらやることではなく、
時間を作ってやった方が効果的です。
あなたの施設にある無駄な情報があるだけで、
あなた方や利用者のエネルギーは、
奪われますよ。
だからこそ、
思いきって、
断捨離や整理整頓を
してみませんか?
大掃除は、
冬より青空の下でやることをお勧めします。