知的障害がある人同志が、
お金の貸し借りをすることがあります。
私個人としては、
貸し借りに良い印象がなく、
できればやめてほしいと
思うことのほうが多いのですが、
あなたの周りでは、
そういうことは起きていませんか?
貸した人にも支援は必要ですが、
借りた人にも支援が必要なようです。
ここでは、犯罪をしようとしているわけではなく、
うそをついてお金をだまし取ろうという気も
ないかもしれませんが、
借りた後に返さないことがあります。
たぶんご本人は、
返すつもりでいると思うのですが、
返すお金を作り出せないのかもしれません。
もともと、知的障害がある人は、
お金を計画的に使えない人も多く、
また、記憶があやふやになったり、
また、相手も同様な障害ゆえ、
そのままになっていたりもして、
結果的に、お金を返せず、
何か月も何年もたってしまうこともあるでしょう。
では、
貸した人はどうなのか?
何故貸してしまうのかを
書きたいところですが、
犯罪防止のために、
ここでは書きません。
必要でしたら、
直接山田にお問い合わせください。
さて、貸りてしまう人のことを書きましょう。
その人は、その時、
本当に返すつもりで借りていると思います。
その気持ちに嘘はないことのほうが多いのだと思います。
でも、返せない。
借りて、
お金を使う理由も、
全くなくなってしまい、
絶対必要だから使うわけでもなく、
その時、自分にお金があるのに借りる人もいます。
今持っているお金で充分生活できるという、
計算ができません。
そして、
返す計画は立てられません。
持っているお金を
どのタイミングで、
返すかが、考えられないのです。
結果的に、いくらの借金を
しているのかもわからないですし、
返さなくても
何も起きなければ、
返そうともしないことでしょう。
そして、私自身が不思議なのは、
そうしておきながら、
友達という関係性が続いていることです。
中には、ようやく意味が解り、
その人を友達から外す人もいますが、
繰り返して「借りる」「貸す」が行われていること。
そして、役どころはいつも同じのようです。
借りる人は、貸してくれる人がいるから、
借りるのです。
やはり、自分のお金が無くならないように
手元に残るような支援も必要です。
借りるには原因がありますし、
返せないのも原因があります。
支援者がその辺りを整理して、
借りずに、自分のお金の中で
生活をすることを
支援していかなければならないでしょう。
ひとりでは、困難なのです。
怒ってすむことではなく、
支援の対象と思ってください。
事情を聴き、
借りずに、
自分のお金だけで
生活することができるように
支援するということです。
それぞれの言い分もあるでしょうし、
基本はやりくり支援になることでしょう。
そして、
気づいたらうやむやにしないことです。
「もうやっちゃだめだよ」
「はい」
などと言っているのはその時の気持ちとして本当だと思いますが、
また借りてしまいます。
ですから、気づいたときから、
やりくりの支援をスタートさせたいところです。
その人がお金を借りたのはご本人から情報が入るよりも、
貸したほうから情報が入ることが多いと思います。
でも、怒っているだけでは解決しませんから、
支援を知れましょう。
そして、貸してしまう人も支援が必要です。
貸してしまって、
返ってこないことから
相談が入ることから、知るわけですから、
こちらは、絶対に貸してはいけないことと、
どんなに、相手が返すといっても、
返ってこない事実を
知っていただくことです。
相手が仲良い友達であると、
その時は、貸さないといっていても
また貸してしまうことにつながりかねませんが、
ことあるごとに予防していくことと、
お金を持ちすぎないことが
貸さないことにつながることもありでしょう。
もしかしたら、
片方だけの支援ではなく、
両者への支援になるかもしれませんが、
貸し借りをしないで生活することが、
犯罪防止にもなりますし、
犯罪に巻き込まれないことにもつながります。
やりくり支援はそんなところにも役立ちます。
支援スキルとして、
身につけていきましょう。