机上の空論。
よくあることです。
例えば、行事。
50人施設で、バスで一泊旅行。
高速道路でトイレ休憩。
5分くらいかな?
だから、早くして!って叫んでる。
5分なんて終わるはずはありません。
下手すると30分くらいかかってしまいます。
例えば、更衣室。
何で時間かかってるの?
なんて思うかもしれませんが、
ぎゅうぎゅう詰で、着替えてごらんなさい。
ロッカーってくっついてるから、
けっこう着替えるのは、
大変なんです。
例えば、その作業材料の位置、
その位置でやってみてください。
やっているとやりにくいことがあります。
やりにくい位置に置いておきながら、
もっとちゃんとやりなさいと叱る。
これこそ、職員が体験できるのですから、
やってみるべきです。
そして、不具合を直すべきです。
さて、こういったことって、
職員が、職員の常識の中や、
これなるだろうと予測して、
決めているだけのもの。
支援者の良しあしは、
想像力を働かせ、
利用者の動きかたや、
その場所をどれだけ、
先に感じ取れる感性を持っているか…
だけでしょうか?
もしもできるのであれば、
体験したほうがいいのです。
利用者がどんな動きをするかが
少しでもわかりますから。
わかりもしないで、
利用者を批判する人が多すぎるのです。
「何で○○になるの?どうしてできないの?」って。
自分でやってみたら、かなりの不具合がわかって、
あー自分もできないやぁ。ってなることは多いのです。
そこを理解して、
利用者のみなさんにあうような形にしていくのが、
支援者の役割ですからね。
体験できるのであれば、
体験してから利用者に提示をし、
体験できずに、利用者にしていただくのであれば、
途中、不具合を感じ取ってその状況にあわせて、
不具合改善や、時間的な変更などができる
支援者になってほしいのです。
利用者を、支援者の作った枠に当てはめるのではなく、
支援者が、支援の方法を変化させてください。
叱ったって意味のないことです。
だって、それを利用者がするには無理があるからです。
感性は大事です。
でも、感性がない支援者もいます。
感性が間違ってる場合もあります。
だから、システムです。
体験できるなら体験してみる。
体験できないなら、
途中不具合があった場合に、直すことを必須とする。
こういうシステムが、
実際の動きに合わせた支援となります。
実際を見ずに、机上の空論だけで行う支援は、
支援ではありません。
確かめるというシステムを入れながら、支援をしましょう!
福祉は人なり。
でも、そうとばかりは言えない時代に突入しているのです。
システムが大事な時代が始まっていますよ!