急にできなくなった場合の心構え



今日できたことが、
明日できるとは限らない。

このことは、
知的障害がある人に限らず、
誰でもなのです。

急に調子が悪くなり、
いつもやっていたことが
出来なくなることは、
誰にでもあります。

忘れてしまって、
やれないことだってあります。

でも、彼らは、
どうして、今日できないと
支援者に
怒られてしまうのでしょうね?

怒ったところで、
できるようにもなりません。

もし、そんなことが起きたら、
「今日は、たまたま、できないようだ」
という考え方を持てないでしょうか?

というのは、
その日にできないで、
やり方を教えたりすると、
またしばらく覚えていたりもしますし、
かと思うと、
またふとできなくなることもあるからです。

できるようになったからと、
その日から完璧にできるわけでもないですし、
できない時があっても
いいじゃないですか?

身体の調子があるかもしれませんし、
何か違うことを
考えてできなくなっているかもしれませんし、
理由はわなりませんが、
何かが、
彼らの中に起きているようです。

いつもできていた環境と違うかもしれませんし、
何か悩みがあって、
二つのことが同時に
考えられていない瞬間かもしれません。

その時一瞬のことかもしれませんが、
また、1から伝える。

または、質問をしながら、
引き出していく。

全く何の記憶もなくなったわけでは
ない場合もです。

私たち支援者からは
判断がつかない事実なのですが、
私たちもそうです。

なんでできなくなったの?
といわれても、理由もわからないですし、
さっきまで覚えていたことを忘れることもあり、
何で忘れたのかもわかりません。

明確な原因があるのであれば、
支援者側が探すことは
あり得ても、
ご本人には、
やっぱり難しいことです。

ですから、
とりあえず、
1から伝えていく。
その中でできることや
思い出すこともあるでしょう。

怒ったり、
罰を与えるのではなく。

忘れた
できない
そういう瞬間に、
「そういう時は誰にでもあるさ」と、
おおらかに構えられる支援者に
なりましょう!

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