食事時間は一緒でなければなりませんか?



大きな施設で、
厨房・食堂があるようなところは、
何時から食事と決められていることも多く、
午前中の活動が終わって、
どんどんと利用者の皆さんが、
食堂へと入っていきます。

自分で食事を運んだり、
セットしてある食事の前に座ったり、
制限職などもありますから、
自分の場所は決まっていて、
好きな所では、
食事ができない施設もあります。

これは、私も経験があるのですが、
自分が担当している人の介助が必要だったり、
利用者同士の人間関係があり、
その人同士が隣同士にならないように、
あらかじめ決められた席に
座ることが多いのです。

でも、そういう人間関係の悪さや
介助度が少ない施設であれば、
自由な席にすることも
良いのではないかと思うのです。

生活介護施設や、
古くからある施設だと
そういう発想は、
考えにくいかもしれませんが、
案外、嫌いな人のそばでは、
食事をとらないかもしれませんし、
もし、自分の隣に嫌な人が来てしまったら、
そういうことも経験かもしれません。

それに、やっぱり、
自分の好きな場所で食べたほうが
やっぱりおいしく感じますものね。

施設での管理の最たる部分が、
この「食事」に現れます。

昼休みという
事故が起きやすい場面でもありますので、
職員たちは、
慎重になっていると思います。

さて、そんな中で、
狭い空間で
人間関係が保てるように、
場所の問題だけでなく、
「時間」という部分で、
ずらす方法もあるのですが、
そういうことはお考えになりましたか?

昼休みを1時間取っているとして、
食事には1時間全てに
かかるわけではありませんから、
その時間内に食事をして、
午後の活動時間に間に合えばよい訳です。

12時から食事が提供できるとしたときに、
12時に食事を始めなければならないと
決めることもなく、
13時に活動がはじめられれば良いと思えば、
嫌な人間関係の中で、
嫌な気分になりつつ
食事をとる必要もありません。

どうしても大きな集団で、
自ら人間関係の改善が
できるわけではない彼らは、
我慢をしつつ、
施設を利用している場合も多々あります。

ですから、
活動場面や送迎などでは、
一緒にならないような配慮も
している施設は
多くみられます。

あとは、食事場面。

もう少し、
違った角度から、
考えてみませんか?

場所を離すだけではなく、
時間をずらすというイメージです。

好きな時間に、
好きな所で食べられれば、
もっと気分も良くなることでしょう。

職員体制も、
実現するための職員体制も考えてみましょう。

もともと、集団である施設は、
様々なストレスがあるのです。
ストレスな状態の方が、
より事故も起きやすくなります。

少しでも快適に、
今以上に心穏やかになれる環境を
提供していきましょう。

食事がおいしく食べられるように、
厨房の職員とも話し合いつつ、
利用者本位で考えてみましょう。

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