工賃を上げるために、残業をしていませんか?


知的障害がある利用者が、
作業をしている事業所で、
よく見られるのは、
職員自身が、
残業をして作業をこなしている姿です。

工賃をあげるという目的のために、
職員が一生懸命に
作業をし、
利用者の工賃をあげているよう見受けられますが、
果たしてそれでよいのでしょうか?

工賃をあげよう!と、
国の計画に賛同し、
工賃をUPするために
様々なアイデアをだし、
実際に工賃が上がった施設はたくさんあると思いますが、
その意図を間違って解釈したために、
職員がすれば工賃が上がると思い込んだ施設が、
その考え方から抜け出ることなく、
未だに続けている結果かもしれません。

工賃をあげる時に、
職員がやるのが簡単だと思われるでしょうけど、
それは本来の姿ではなく、
利用者の皆さんが、
作業をして、
そのうえで工賃を上げることが、
求められていたのです。

でも、数字による結果だけを追い求めたために
職員がやることになってしまったのでしょうね。

では、どんな方法で、
工賃は上がるのか?

利用者の皆さんに、
どんな支援が必要かという部分と、
それを買って下さるお客様や納品先などに
お届けするために
なにをするかという部分と
ふたつの側面があると思います。

まずは、利用者の皆さんが作業をする上では、
「障害」となっている部分を取り除き、
できることを引き出したり増やしたりすることではないでしょうか?

また、単価の良い仕事をしたり、
よりわかりやすい作業を取り入れ、
取り組みやすさを提供することも
良いと思います。

環境も大事です。
彼らが仕事をしやすくなるように、
また、
効率的にできるようにしたりといった部分にも
考えをめぐらせ、
着手しましょう。

検品も職員がやらなければならないと
お考えかもしれませんし、
そのために残業している場合もあると思いますが、
システムにすると、
利用者のみなさんでも、
検品ができる場合がありますので、
そんな部分も支援をしてみてください。

これらのことを簡単に言うと、
利用者の皆さんができることで
力が発揮できるように
支援する
と言うことです。

そして、それをお客様に売るとか、
商品を業者に提供する際のことですが、
一つ一つの商品単価を
あげることです。

障害がある人が作った商品だから
安くしようという考えは
持つべきではありません。

もし、
そう思ってしまう発端が、
障害者が作った商品だから…と思ってしまうのであれば、
そのこと自体が間違いで、
障害者が作ったという理由と、
商品の良しあしは一致しません。

デザイナーやプロデュース力がある人を使って、
高く売れるような商品を開発することは
いかがでしょうか?

パッケージやコピーが
変わっただけで商品は売れるものです。

職員だけで難しい部分は、外部を使うことです。

さらに、売る相手は、
自分の施設利用者のご家族が主ではありません。
家族に売れていると、
売れる商品のような気がすると思いますが、
ご家族は何でも買って下さるものです。
多少出来が悪くてもです。

ですから、
一般の人に売りましょう。
そして、一般の人に売れる商品を作ることです。
さらに、どこで売れば、
より高い金額で売れるかも考えることです。

そして、下請けであれば、
取引企業との関係性は強化しましょう。
安い単価ではなく、
少し高くしてでも、
あなたの施設と契約がしたくなるような
働きをすることです。

そのためには、
不良率を極力ゼロに近づける支援を入れることです。
この手のことは、
民間工場と同じです。

障害があるから、良い商品ができないと
言ってしまっているようでは、
仕事は去っていきます。
職員が作業をしたり、
検品をすればよいと思っていては、
発展はありません。

彼らにできる部分を前面に出して、
一般企業のお役に立つことを考えましょう。
そして、他の仕事があった場合は引き受けると、
常々伝えておくことです。

信用は、お客さんがお客さんを呼ぶ仕組みになります。
このような働きをする中で、
別会社からも更なる仕事が入ります。

このように、
外部のお客様に対しては、
障害があることが先ではなく、
外部のお客様に買っていただく、
使っていただくための
気持ちの持ち方が、まず大切なのです。

職員は、そのあたりを含んで、
利用者に、やりやすいように支援をし、
たくさんの品物を指定された状態で
作っていくことなのです。

彼らの力を使うことで、
売り上げは、確実に、上がります。

職員が残業をして、
工賃を稼ぐのではなく、
作業環境を整え、
彼らの力を引き出す事と、
売れるような仕様にし、
売る場所なども工夫することです。

エンドユーザーのお客様のことも考え、
お客様が買って下さる商品を作るために、
障害があるお一人おひとりの
力を引き出す
きめ細やかな支援をすることです。

あなたが作業をするのが主ではありません。
利用者の皆さんにしていただくために
支援をするということです。

一時、工賃が下がるかもしれませんが、
ここで、
職員が今やっている動きを
このまま続けることは、
正しいとは思えません。

ここで立ち止まっていただきたいのです。

そして、ご本人ご家族にも、
なぜこの工賃が支払えたのかをお話ししましょう。

残業してまでやっていたとなれば、
ご理解いただけるはずです。

支援者として、
何をするべきなのか?
新たな職員の働き方をしていきましょう。

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