自主製品は他事業所と違う特徴を出そう



知的障害がある人の事業所で、
自主製品の作業をしている場合、
他事業所と同じような作業をしているところを、
まだまだ見かけます。

同じ地域で、
同じような自主製品を
作っているところは
ありませんか?

作業と言えども、
商売ですからね、
支援職員たちは苦手分野でしょう。

どうしても、
作業をさせるというイメージが強く、
何でも良いから、
させるようになってしまいがちで、
どんな作業が良いのかを考えつきにくいと、
近隣の施設でやっていた自主製品を
まねてみることに
終始しがちです。

あちらの施設でできているのだから、
うちもできるだろうという
感覚なのだと思います。

ですから、
売ることまで、
しっかりとは考えていません。

あちらの事業所が100円だから
うちも100円。
そんな感じでしょうか?

しかも、
商品の良しあしや売れる商品を
意識していないことも多く、
在庫がたまっても、
気になりません。

先ほども言いましたように、
作業をさせることが中心で、
作った商品を売ることは、
考えていないも同然なのです。

作業は何のためにしているのか?

作業で得たお金のことを
どのように位置付けているか?

彼らの力や彼らの想いを
受け止めているのか?

自立に結びつくのか?

考えていただきたいのです。

そして、商売ですから、
ご購入いただくお客様のことを
考えるべきです。

自分が買わないような商品を
作っていませんか?

人にお勧めできないような商品を
作っていれば、売れません。

もし売れた相手が、
利用者や事業所に関係する人であるなら、
その人は、ほしくなくても
買っている可能性があります。
それは、売れているうちに入りません。

せっかく作るのですから、
一般のお客様に売れる商品をキーワードに
作りませんか?

では、売れるために
知っておくポイントは何でしょうか?

売れる商品にするには、
いろいろなポイントがありますが、
今日はその中の1つ、
自主製品は他事業所と違う特徴を出すこと
についてお話ししましょう。

たとえば、
同じ商品を売っているお店があったら、
あなたは、どんなポイントで、
どちらのお店から買おうかと
比べ、考えると思います。

立地条件
値段
店のスタッフの対応・サービス
おまけ(プレゼント)があるかどうか

そんなところでしょうか?

さて、
自主製品も
同じだと思います。

あっちにもこっちにも
同じ商品がある場合、
お客様が何かを基準にお選びになりますが、
競合してしまう場合、
何か特徴を出さないと売れませんね。

ですから、
あっちにもある、
こっちにもあるという商品よりも、
その事業所独自のもののほうが、
売れるのです。

競争相手がいないので、
ほしいとなったら比べることなく、
ご購入いただけます。

他と同じ商品のほうが売れると
勘違いなさっているようですが、
様々なブランドもそうでしょう?

もし、どうしても同じような商品を
作るとなったならば、
あなたの事業所の商品を
選んでいただけるような、
付加価値をつけることです。

つまり、その商品を
ほしくなるような何かを
プラスすることです。

商売は、
福祉施設であっても、
世の中の商売と変わりなく、
お客様のこころを読むべきなのです。

購買意欲をそそるような、
戦略が必要なのです。

一般の商店が
どんな戦略で、
商売をしているか、
そこには、ヒントがたくさん隠れています。

それこそ、見に行くだけで、
あなたの事業所の商品販売戦略と
違うことがわかると思います。

ブランド品であったり、
フランチャイズ契約をしているようなお店だったり、
老舗と言われるお店だったり、
なぜ、そこが売れるのか?

そして、行列まで作って
人が並んでいたお店が
なぜつぶれていくのか?

そういう部分にヒントはあります。

あなたの事業所の商品は、
ほしいと思って買っていただく
商品でなければなりません。

お涙ちょうだいで商売をしますか?
身内だけに売っていて満足しますか?

外に向けて、
商売をしていきましょう!

そのための、
あなたの事業所の商品の
ブランド力を高めましょう。

まずは、街に出ることをお勧めします。
いろいろな商店を見て、
自分の事業所の商品のブランド化を
進めていきましょう!

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