服の汚れはわからない



時に私たちは、
自分でもできないことや、
そして、やったことがないことまでも、
知的障害がある彼らに、
要求することがあります。

社会に出るため、
身につけておいた方が良いと、
考えてのことかもしれませんが、
できないことはできないし、
必要ないこともありますし、
何でもかんでも求めすぎてはいませんか?

例えば、
ボタンができない。
これは、絶対にできないといけませんか?

簡単にできそうだから、求めるのです。

これが、靴ひもとなると、
無理だろうなぁと思えるから、
紐がないタイプのものを
使っていただいたり、
紐も結んだまま脱ぎ履きできるように
ゆるめにするという配慮もしているはずです。

簡単そうだから、
ボタンはできなければならないものと
考えてしまうところが、
私たち支援者の陥りやすい感覚なのです。

ボタンがない服も、今や多く出まわっていますから、
何でもかんでもボタンありきではないと
思ってほしいのです。

さて、今日は、
その中でも、
洋服の汚れについて書きたいと思います。

この「汚れ」ほど、わからないものはありません。
私たちもそうなのです。
わかっていないのです。

でも、汚れていると解釈をして、
洗濯をしています。

ケチャップやしょうゆなど、
色で見えるものならわかりやすいですが、
基本的に
汚れは目に見えないのですから、
「汚れたら洋服を取り替えましょう」という言い方は
間違っていると思いませんか?

でも、言ってますよ。
支援者の皆さんが。

なんで汚れが、わからないんだろう?って。

夏に汗びっしょりになったとしても、
乾いてしまえばわかりません。

曖昧さが苦手な彼らに、
「わかる」というのは、
難しいことの一つだと思ってください。

それに、もう一度言いますが、
私たちもわかっていないのです。

だから、1回着たら取り替えるなどの
決め事をして、
洗濯をしているのです。

ですから、
彼らも汚れがわからないと判断して、
「汚れたら」ではなく、
どのタイミングで洗濯をするかを
決めてみませんか?

これは、特に小さいころから、
そういう条件にしてみたほうが、
良いと思います。

例えば、
「1日着たら洗濯」
「汗でぬれたら洗濯」
「調味料・歯磨き粉・泥がついたら洗濯」
などのルール化です。

そして、においもわかりにくいですね。

ですから、
においで判断よりは、
「1日で洗濯」のようなルール化が
わかりやすいのです。

自分の常識は、
彼らの常識ではありませんから、
頭を柔らかくして、
わかるまで教えると言うこと以外の方法でも、
支援を展開していくべきです。

服の汚れをいかにしてわからせるか?
などと言う、感情ではなく、
システムにしていきましょう!

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