私がこの仕事を始めた最初のころには、
ダウン症の方は、若くてなくなる方も
多いと聞いていました。
でも、実際は、そうではなく、
年齢を重ねている人は
どんどん増えています。
若くして亡くなる人が多かったせいか、
成人になってからの彼らのことが、
まだまだ分かっていなかったのが、
20年位前のこと。
ですから、大人になったダウン症の方の
様々な変化について、
支援現場では、
まだ、支援内容が、
伴っていないところも
多いのではないでしょうか?
ダウン症の方と言えば、
明るく、社交的で、
ステージでは主役。
人を笑わせてみたり、
楽しいことが大好きな方が
多いですよね。
でも、どこかの年齢になった時に、
人によっては、うつ的になってみたり、
動かないとか、施設に行かなくなったとか、
便失禁が始まったとか、
急激に退行現象とみられるような、
ことが増えてくる方もいます。
こんな時、
支援者は、
怠けているのではないかとか、
今までできていたのに、
何でできないのか?とか、
そういう感情になりやすく、
もうちょっと頑張ればなんとかなるという、
叱咤激励的な対応をしてしまいがちです。
今までできていたことが、
できなくなることは、
誰にでもあります。
特に高齢になればできなくなることは、
誰でもあるのです。
そのできなくなったことを
一番困っているのは、
当のご本人のはずです。
でも、支援者は、
今まで明るく社交的だった彼らが、
急激な変化をしたときに、
今までのように接してしまったりして、
うるさがられることもあります。
行動がゆっくりになった時点で、
支援者が、早くしなさいと言ってしまい、
自分のスタイルを
通そうとする人の場合ならば、
その時点で動かなくなってしまう
可能性もあります。
どんな方法がよいかは、
まだまだ未知数の
高齢ダウン症の人たちへの支援です。
もともと、
高齢ダウン症の人たちの
数も少ないので、
よりよい情報がまだまだ少ない状態ですので、
みなさんが、
こういうものだと決めつけず、
様々な支援を試していく段階です。
叱ったりすることが効果的ではなく、
そういう関わりをすることで、
彼らは頑固になってしまう場合もありますので、
相手に寄り添う形で、
ゆっくりと、事の事実を認めていきましょう。
そして、彼らに苦痛でないのは、
どんな形かを模索しつつ、
関わってみてください。
時間を焦らず、
ゆっくりと関わることです。
今までできたことができなくなる瞬間は、
ダウン症の人だけでなく、
誰でもあることですので、
そこを見落とさないことです。
昨日までできていたのに、
何で今日はできないのかな?という
感情を持つような観点は良しとして、
そのあとは、どう寄り添うかを
具体的に考えていきましょう。
あくまでも、
ご本人が心地よい状態になる支援を
するべきですので、
高齢者の介護に似た視点も持ちつつ、
にこやかに接していきましょう!
こんにちはダウン症高齢者の情報は少ないですか? 山口県ではh8年に46の支援施設があり2204人の利用者がありました。その内ダウン症のひとは202人。内、40さい以上の人は47人(男29人女18人)h10年~13まで要介護認定1次判定などの調査をしました。他の資料でも、認知症の発生は9%程度とおおく早期発見と治療が望まれます。