よくある愚痴です。
「私はちゃんとやってるのに
あの人は、なんでやらないの?」
的な発想。
どこでもあることでしょうか?
家族でも、
職場でも、
友達同士でも、
いろいろなところでおきますね。
あなたが一生懸命やったこと。
あなたが気づいてやったこと。
あなたが無理してやったこと。
あなたがするべきじゃないと思ったのにやったこと。
みんなでやるべきなのに、あなたが1人でやったこと。
このように書いていくと、
この時の自分の気持ちを
第三者的に分析できませんか?
つまり、
この思考は、
あなたが主体になっています。
あなたが正解
あなたが常識
あなたが普通
あなたがたいへん
あなたは一生懸命
嫌なのにやってる
そういう思考のパターンで、
誰かと比べ評価しています。
ですから、あなたが自分と比較して、
何であの人は・・・と思った
「あの人」主体ではありません。
あの人の事情
あの人の思考
あの人の興味
あの人の正解
あの人の常識
あの人の普通
そこを感じてません。
さて、
「私はちゃんとやってるのに
あの人は、なんでやらないの?」
の思考パターンが多いあなたは、
自分がやったことを
評価してほしいのかな?
とも思ってしまいます。
与えたからには、
自分にも何か与えてほしい。
そんなところかもしれません。
例えば、
トイレの掃除をする。
順番に全員がやらないと
気がすまないのでしょうね。
「なんでやらないの?」
と思うなら、
やらなければいいのに。
そうすると、
「だって汚いじゃないですか!」
と怒られそうですね。
「ならば、自分だけでも
きれいにすればいいじゃないですか?」
といえば、
「何で私だけが、
やらなければならないのですか?」
と、堂々巡りです。
ひとりだけでやってもいいことだし、
ひとりだけで、やらなければならないわけでもないし、
でもやってくれる人がいれば、
やらなくなる人もいたりして、
その集団の中で、感情論で話すのではなく、
ルール化してみるのも方法だと思います。
私がやっているから、
あの人はわかっているはずだとか、
やるべきだという感情の論理で
物事を解決させようとしていませんか?
「あの人」は、違うところに
関心があるのでしょう。
それに、トイレが汚れていないと
思っているかもしれません。
もし、関心のないことを
していただくためには、
やはりシステムやスケジュールを
導入することですね。
やってくれるはず!
などという、
過度の期待も効果がありませんね。
その集団の構成員を
うまく活かせるためには、
どうやったらうまくいくかを
あなた中心ではなく、
相手中心で考えることです。
自分だけやって、
損した気分になるのはやめましょう。
損と思うから「あの人のやらなさ」を
考えてしまうのでしょう。
自分はいい人として認められたいですか?
それをやっている目的はなんですか?
あなた自身が認められたいためにやるより、
もっと、知的障害者のために
できることを率先してやると思って、
それを皆さんに伝えていくことはいいと思います。
そうすれば、「あの人」も動くかもしれませんね!
目的を統一して、
そのために自分たちは何ができるか?
それぞれの得意なものは何か?
当番制などのシステムにしたほうが良いのか?
時間で区切るスケジュールのほうが良いのか?
それぞれの集団の中で、皆さんで
考えましょう。
あなたの論理を押し付けるのではなく、
みなさんで考えればシステムが出来上がります。
自分をほめてほしいとか、
自分を認めてほしいとか、
思っている時点で組織が
壊れていくこともあります。
そういう目的でなかったかどうかを
客観視してみてください。
「何で私だけがやってるの?」
と思うことが少なくなることを
願っています。