後輩職員から意見を求められたら



中堅職員として、
段々に後輩もできてきて、
質問されることも増えてきて、
いや~、どうやって教えていこうかなぁ・・・
と、迷いの方もいらっしゃると思います。

後輩のために一肌脱ぎたい。
なんでも教えたい!

後輩に聞かれたけど、
実は知らないことなんだよ。

この相談に答えたら、
自分で考えないから、
後輩は成長しないのではないか?

やっぱり、自分で1から考えたほうが
いいでしょ?

答えないと、嫌われちゃうかな?
信用なくすかな?

などと考えると、
教えていいものか?
教えない方がいいものか?
というジレンマになりそうです。

さて、この時、
あなたが考えるのは、
誰のことでしょうか?

嫌われるかな?
教えたのが間違ったらどう思われるかな?
などと考えている方は、
多分ご自身の立場の安定を
考えている人でしょう。

それはいけませんね。

後輩が、わかる方法と思われることで
教えたにもかかわらず、
理解できない時に、
あなたが方法を変えられることは、
後輩を大事にしていると思います。

後輩のことを投げ出さず、
「自分でやってごらん?
もし難しかったら手伝うよ!」
というスタンスの方も
後輩にとっては、
安心感が持てて仕事がやりやすくなると思います。

もし後輩がどうしても間違っているようで、
利用者が辛い状況でしたら、
後輩のやっていることを指摘できる人は、
利用者を大切にできる人だと思います。
そして、指摘したということは、
後輩をも支援職員として
大事にしていることです。

自分本位や自分中心ではなく、
後輩のわかりやすいようにすることを考え、
最終的にはエンドユーザーの
利用者を思えることです。

さて、1つ事例を
お伝えしておきましょう。

ある職員は、
ある利用者の支援が
うまく行っていませんでした。
もちろん、私がやったほうが早いし、
うまく行きます。

でも、いつかは独り立ちしてほしいので、
聞いてみました。
「やってみる?」

その職員は、
「やってみる」と答えたので、
やらせてみましたが、
なかなかうまく行かない。

そこで、
「私は隣りの部屋にいるから、
だめだと思ったら声をかけて」

そこから、
すぐにSOSは来ませんでしたね。
いろいろ工夫して、
最終的には、
自分ひとりで支援ができたのです。

これは、利用者の人にとっては、
一時はつらかったかもしれませんが、
これが社会です。

この小さな社会の中で、
その利用者は、
いつも心地よい訳でもありませんし、
この一件で支援ができる人を
もう一人追加できたのです。

そして、その職員は苦労しただけあり、
表情もにこやかで、
達成感を持っている感じがし、
私から見ても自信に満ちあふれた感じでした。

私は、あなたの後輩たちにもこういう瞬間を、
手に入れて欲しいし、
そういう瞬間に立ち会えるあなたで
いて欲しいと思うのです。

どちらにとっても
この瞬間は、お互いの
成長にも自信にもなるからです。

もちろん、利用者の人にも
良い結果になるでしょう。

例えば、もしうまく行かなくても、
その方法は、
うまく行かない方法だということが
わかっただけ、
スタートに戻ったということになりますから、
ある意味成功なのです。
次は違うやり方をすればいい訳ですからね。

あなたは、後輩の指導に
悩んでいるかもしれませんが、
後輩を想い、利用者を想い、
自分を信じ、後輩と話し合い、
いつでも助けるよ!というスタンスで、
接してみませんか?

もし、答えを求められたときは、
先に後輩の考えを聞くことも大事です。

あなたはどう思ってるの?って。

「その考えで、とりあえずやってみてごらん」
といえるような状況でしたら
やってもらいましょう。
もし間違ったら、なんとかすればいいのです。

何にも答えが見つかっていないようでしたら、
「ちょっと自分で考えてみる?」
と促すのもいいでしょう。

「私が答えてもいいの?」
という答え方もありですね。

もし、あなた自身もわからなければ、
「調べておくよ」より、
「ちょっと調べてみたら?」
なんていうこともいいと思います。

全てを教えるだけでなく、
後輩が成長できる機会としてとらえましょう。

でも、最初から突き放し過ぎは、よくありませんね。

だんだんに離れていくことです。

利用者の自立支援の考え方と一緒です。
スモールステップで、
後輩を育てられる先輩になりましょう!

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