作業支援の課題を見つけ改善しよう



知的障害者施設では、
かなりのところで下請け作業をしていますし、
自社ブランドでも、
同じ工程を続ける製造業が多いと思います。

機械であれば、
効率的に、
スピードを上げ、
不良率を減らし、
メンテナンスを充分にすることで、
生産量の増加につながり、
収入の増加につながります。

では、手作業の場合は、
どうなのでしょうか?

工賃倍増計画もありましたが、
やはり、工賃は上がったほうがいい。

これは、障害があろうとなかろうと、
誰でももらえる額が
上がったほうがいいのです。

さて、
では、どうすればよいのか?

作業自体が潤沢にあるのであれば、
あとは、利用者の皆さんへの
作業支援に課題を見つけることです。

間違ってはいけませんが、
この「課題」とは、
ご本人が課題なのではありません。

私たち支援者の
支援内容が課題なのです。

ですから、私たちの支援の仕方を
考えるということです。

そこを間違えないようにしていただき、
まず、見るところは、
彼らの作業をしているところの
手元(足元・環境)です。

これは全員同じではなく、
人によって流し方は違います。

例えば、
5個の部材を組み立てるときに、
2個までしかできない人であれば、
2個まで組み立てて、
すべて終わってから3個目を組み立てて・・・
のような方法になりますが、
別な人であれば、
5個全部を組み立てるほうが
効率的かもしれません。

また、右から流すのか、左から流すのか、
部材の置く順番はどうだろうかと、
人それぞれの不具合があるところを
確認します。

不具合とは、
作業のやりにくさとか、
動線の混乱具合とかです。
手が何度も交差しているとか、
何度も同じ場所を歩いているとか、
ミスが多いとか、
そういう意味です。

やる気にならない仕事をあてがっても、
やらないだけですし、
好きとか得意とか、
そういう作業のほうが、
もちろんいいですね。
私たちと一緒です。
誰でもそうです。

また、流れ作業の際には、
相手とのスピードの違いを
見る必要があります。
片方が早すぎて仕事がたまることで、
手の空いた状態になってしまっては
本末転倒です。

ほんの一例をあげましたが、
ようするに、
作業をする上で、
作業をする人の、
心地よさを優先していただきたいのです。

旧態依然で、
言われた仕事を黙々とすることが、
作業効率や作業スピードをあげていく!だとか、
嫌いなんて言わせない!
などという間違った方向に行くことは、
彼らの働く意欲をなくさせることに
つながります。

障害があるから、
がんばらないといけないということも
ありません。

一生懸命やらなくても、
持っている力を活かせる作業なら、
力を発揮します。

ですから、彼らが抱える
不具合環境に焦点を当て、
改善することです。

工程数は増えても、
完成すればよいのです。

不良を作っていても、
職員が手直しをすればよいという考え方は
間違っています。
彼らだけで、良品を作れるようにするべきです。

職員が入らなくても、
自分だけでできるようなことを目指すべきで、
指示書が必要な人もいます。

工賃をあげたいですか?とは聞きません。
上げるべきですから。
上げられるような作業支援をするべきです。

同じ仕事で同じ量なら、
今までの時間より早く、
少ない人数で仕上げられれば、
工賃の増加になるのです。
これは効率化です。

そんな視点をもって、
利用者の皆さんが
心地よく作業をするだけで、
いいのです。

そのうえで、
ちょっとスピードあげてみようかな?
と思ってくれるような、
気持ちの環境も大事です。

環境さえ整えば、
生産量は上がり、
不良は少なくなります。

職員点検も不要な部分が増え、
支援する部分も減り、
残業も減るでしょうね。

これは実証済みです。
作業環境を見直してみましょう。

見本としては、
製造工場のラインや品質管理。
そして、
毎日人が変わる派遣現場の
指示書などです。
ぜひ参考にしていきましょう。

最終的には、
利用者のみなさんだけでできるような、
システムを目標にしましょう。

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