あなたの位置は、
どんな位置ですか?
知的障害・自閉症の人たちと接している、
あなたの位置です。
ある人が、
「彼らになめられたらいけない」と
思っているような発言がありました。
「最初が肝心」だそうです。
ああ、この人は、上に立ちたいのだな?
と思うのです。
でも、彼らは、
支援者の立ち位置に合わせることを
してくれます。
あなたが、不慣れであれば、
不慣れなことをわかり、
迷惑をかけないようにします。
あなたが気づかないところで、
かなり彼らは、
気遣ってくれます。
もし、上にいたい人であれば、
自分を下に持ってきます。
隣にいようとしてるのであれば、
隣にいようとします。
前を進んでいる人であれば、
それについていこうとします。
楽しそうにする人であれば、
楽しんでくれます。
けがをしていれば
心配をし、慰めてくれます。
怒っている人であれば、
怒られる役に徹します。
あなたがしている行動や姿を、
彼らは、すべて自分にあっていなくても、
さも、それが正しいよと
言ってくれているかのように、
そばにいてくれます。
あくまでも、私が感じる彼らのことです。
個別には違う人もいますけどね。
ですから、一人一人の支援者に合わせます。
逆のいい方をすれば、
この支援者にはこういう自分を出そう。
あの支援者にはこれを頼ろう。
というような使い分けもします。
いろいろな姿を見せてくれるわけです。
そのなかで、
この人は心地よい人だ。
この人は頼れる人だ。
この人は楽しい人だ。
と、支援者を使い分け、
相談するなら、この人。
楽しむならこの人。
助けるのはこの人。
など、一人何役もこなすようです。
あなたの知らないところで、
様々なスキルを見せる彼らです。
ですから、あなたの立ち位置が変われば、
別な彼らの姿を見ることができます。
最初に出した方。
「彼らになめられたらいけない」
と思っているのであれば、
それは、どうやっていこうとしているのでしょうか?
上から命令口調で、
ガンガンとやるつもりなのでしょうか?
そうではありませんね。
あなたが、「なめない相手」って
どういう人でしょう?
それを考えればわかるはずです。
つかり、彼らから必要とされれば、
なめられません。
逆に、
あなたが、
上から統率しようとすれば、
逃げていくだけです。
そんな支援者とは、
付き合いたくないですからね。
一応そばにいるのは
カムフラージュしているだけです。
あなたが、何のために支援者になったのかを
もう一度考えましょう。
統制を取る為ではないはずです。
力になりたかったのではないでしょうか?
「なめられない」と思っている時点で、
問題児扱いですしね。
そんな支援者もいるのですから、
そんな人にお付き合いする彼らには
ほんと、ご苦労様と言いたいです。
でも、きっと彼らは、そんなだめ支援者も
育てちゃうのだろうなぁと思います。
だって、彼らは私たち支援者より、
人間観察レベルは、数段上ですから(笑)
今一度、
自分は、どんな位置で
支援をするべきなのかを
考えてみましょう!