人間ですから、
ミスは、するものです。
もちろん、ないに越したことはありませんが、
ミスをする可能性はありますし、
ミスで気づくこともあるわけです。
もし、ミスをした場合に、
そのミスを続けないようにと考えることは、
大事なことだと思いますが、
ミスを失敗と捉えず、
スタートと捉えるきっかけにと
考えることも大事なことです。
さて、このミス。
二つの立場から考えてみましょう。
まず、あなたがミスを
されたほうだとしましょう。
ミスをされたあなたにとっては、
痛いかもしれませんが、
かといって、
ミスをしないようにと、
あなたが、ミスをした人のやり方を、
監視するわけにもいきません。
その人がミスをした理由を
あなたなりに考えるでしょうし、
こんな方法をすれば、
ミスをしないのではないかと
考えることでしょう。
もしどうしても
その考えを言いたいのであれば、
その際の提案は、
指示・命令ではなく、
そういう方法もあるけど、
こんな方法もいいかもね、
という柔らかいスタンスでの
提案型にしてほしいところです。
あなたが言い過ぎると、
ミスをしている手前、
委縮してしまいますので、
そのあたりを、配慮してみてください。
あなたが、その人の上司であるのなら、
命令もきつくならないように、
しましょう。
もし、きつい言い方しかできないのであれば、
きつくない言い方を考える方がいいと思います。
先ほども言いましたように委縮してしまうと、
余計にミスは起こりやすくなります。
あなたの目的は、
ミスをなくすことです。
その人を怖がらせることではありません。
先ほども言いましたように、
ミスはあるものという気持ちも一緒に
持ち合わせるようにしましょう。
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次に、ミスをした側から考えてみましょう。
あなたがミスをした側だとします。
もし、相手から、ミスを犯さない方法の提案があったら、
その提案は、受け入れてもいいと思いますが、
本当にその方法が、
あなたに適しているかどうかを
探ってみたほうがいいと思います。
相手の言いなりというのが一番よくありません。
その際、どうしても怒られた気分.になって、
体裁を考えてしまうと思うのです。
でも、相手の言うようにやってみたところで、
あなたにあわない方法でしたら、
また別な機会にミスを犯すことになるわけです。
こういう時に、
何を考えるべきか?です。
ミスをしてしまった相手への体裁や、
相手のことを立てるということに
焦点を当てるのではなく、
自分自身に焦点を当ててください。
自分自身にあったやり方を
相手にも、提案してみてください。
その時に、相手への配慮は忘れず、
自分には難しい旨を伝えてください。
そうすることで、
ミスが減ることに焦点を当てることになります。
どちらの側にしても、
相手に対して焦点を当てるのではなく、
ミスを減らすというところに焦点を当てれば、
簡単なことです。
人的ミスは発生するものです。
それをいかに少なくするかと考える時に、
相手に対して、威圧や体裁といった視点ではなく、
その先にいる、知的障害がある人のためと思い、
「ミスを減らす」ことを
一番に考えていただきたいと思います。