「学ぶとは変わること」
宮城教育大学の学長であった
林竹二さん(故人)が
言っていた言葉です。
これは、私が大好きな言葉で、
いつもセミナーの時にも
よく使わせていただいております。
学校の勉強とは違い、
自分から何かを知ろうとして、
学ぶ事は色々とあると思います。
仕事上であったり
家族の中で障害がある方の
支援をしていくときに、
新しくスキルを覚えたり、
新しい考え方を取り入れたり
することがあるからです。
そこには学びがあり、
それによって、
自分が変わる瞬間が
あるのだと思います。
学びに行くのは、
現状になんらかの不満足が
あるからだと思うのです。
何かを変えたい。
だから学ぶ。
そういうことだと思うのです。
「学ぶとは変わること」は、
イメージがつきやすい言葉ですね。
さて、福祉業界の研修は、
年間を通じさまざまなところで
様々な団体が行っています。
この手の研修は
大勢の人たちを
一気に集め、
伝達型研修を主として
行っていると思うのですが、
この時に
よく疲れ果てた職員さん達を
多く見ることがあります。
つまりは、
昼寝の時間に
使っているということです。
なぜこういうことがおきるのかと言うと、
日々の業務に疲れている。
学びたくない物を
学ぼうとしている。
そして、大勢だから、
わからないとでも
思っているかのようです。
研修に行くのも、
順番に行かせられるというような
業務命令的なことによるからかもしれません。
これでは何の効果もありません。
人材育成は、
強制力では効き目がありません。
内容はどうであれ、
場を与えるだけということも感心しません。
学びたいと思う瞬間を
作ることが大事だし、
成長したいと思える気持ちや、
変わりたいと思える気持ちが
持てるようになりたいものです。
あなたの事業所の外部研修の
使い方は、効果的ですか?
だいたいが、研修の案内が、
相手から来てから、
とりあえず、
行かせていると思うのですよね。
職員が自らこれに行きたい!
という研修ではない確率が高いのです。
行かせればいいのではなく、
行ってよかったと
思ってもらえるような研修をチョイスして、
学ぶことを楽しんでいただけるように、
興味を優先にするべきです、
学んでも変わることがなければ、
もったいないです。
研修は福祉業界のものしか
来ない傾向があると思いますが、
ビジネス界など
他業種でも役立つ研修は
たくさんあります。
要するに、受け身で活かせるのではなく、
探していくことも大事です、
あなたの組織に何の学びが必要か、
そして、
その人の興味関心をもとに、
行かせてみてはいかがでしょうか?
研修を効果的に進めるために、
単に場を与えるだけというのはやめましょう。
また補足でいわせていただくと、
人材育成される側の方は、
こんな研修に行きたいと、
人勢育成担当者に言っておきましょう。
もちろん、ご自身が捜してきた研修の案内も
持って行き、検討していただきましょう。
さらに、
出席する人は名刺を持って行くべきです。
そして、左右前後に座った人などと
名刺交換をしてみてください。
これが、ネットワークづくりの始まりです。
様々なところからきている人と
仲間になることは、
講義よりも優れた
学びになることもあります。
ぜひ、ご自身から声をかけていきましょう!