支援を始めたばかりだったり、
何かにつまづいたりすると、
何でこんなに自分はちゃんとできないのか?
というだけではなく、
「私は支援者にむいていないのでしょうか?」
と、私に問う方がいます。
私自身も、
最初からうまくいっている
わけではありません。
これは、
あなたを慰めて
言っているわけではありません。
逆にいうなら、
最初からうまくいっている人なんか、
どこにいるの?
ということです。
今や福祉業界で
この人すごいなぁと思う人であっても、
きっと最初は、
ひどい支援をしていたと思います。
私もです。
30年以上も前ですが、
インターネットもない時代ですから、
自分がしていることがいいことなのかどうかも
調べようもない時代でした。
比べるものがない分、
自分の間違いも
気づいていなかったというのが
正直なところかもしれません。
さらにいうなら、
正しいものがないどころか、
教えてくれる人もいないし、
自分たちで見出すしかないってこと。
だから、
自分のダメさ加減に
悩むことさえなかったのかもしれません。
それに比べ、
今は、
いろいろな「正解」とされる本や
研修や資格などもあるから
すぐにきちんとした支援ができないと
だめと思ってしまうのかな?
まあ、私が書いているブログも
その人にとっては、
辛いものになっている
可能性もありますね。
もしそうだったら、
ごめんなさい。
基本的なことは、
それらでまかなえるとしても
そんなもので目の前の
彼らに
学んだ通りの支援が
できるわけではないです。
学校の授業なんかだって、
そうだったでしょ?
習ったからできるのではなく、
自分で勉強してみたりしながら、
感覚つかんでいくでしょ?
ましてや支援は、
その人その人の人生が違うわけで、
相手が違えば、
同じ支援が通らないこともあるわけで、
簡単にうまくいかないと
思ったほうがいいのです。
失敗するかもしれませんが、
その失敗を
「いい支援のスタート」
と思ってくださいよ。
自分自身がこの仕事にむいていないかな?
などの心配をしているってことは、
あなたは、まだ、
この仕事がしたいということですよね?
それは、間違いないです!
だから、今の自分のダメさ加減に
とどまることなく、
明日のほうがうまくいく!
と自分に言い聞かせてみてください。
私たち「古株」も、
最初からうまくいっていないどころか、
悩みながらも、
明日につなげていたから、
今があるのです。
今、障害者支援をしようと
思ってくださった方は、
「むいていない人」はいないと思います。
支援者になろうという
気持ちがあるわけですから、
大丈夫です。
でも、うまくいかないことが絶対にあります。
そういううまくいかない時があることを
あたりまえだとしつつ、
その時にその事実には負けないでほしいです。
そして、あなたの支援力を育ててください。
いろいろな所から学び、
現場で知的障害がある方にも学べば、
理想の障害者支援者に
自分を近づけることができますし、
ゆくゆくは、
あなたの理想である支援者を
越してください!
大丈夫です。
あなたはやめたほうがいい人なんかじゃないです。