それぞれの人生である知的障害がある方を
支援していくときに、
知的障害がある方のせいで、
あなたの支援がうまくいかないと感じたり、
一緒に支援している他の人のせいなどで、
うまくいかないと思うことも
あるかもしれません。
でも、
よくよく考えると、
あなた自身が
そのように考えてしまうこと自体が
かたくなであるために
うまくいかないことも
あるのではないでしょうか?
人の考え方というのは、十人十色です。
どの支援が、
正しいかは、
あなたが決めるのではなく、
ご本人である、
それぞれの知的障害者の人が決めることです。
Aさんにとって、
あなたの支援がよくても
Bさんにとっては
よくないこともあります。
もし、あなたのした支援を
AさんにもBさんにも
受け取られるべきだと考えてしまうと、
知的障害がある人は、
自分の人生の中で不要な関わりを
強要されていることにもなりかねません。
そんな状況ですから、
あなたが、あなたの考え方に
固執していることが、
より良い支援を探し出せないことにも
つながりかねないのです。
思考の柔軟さとは、
支援者誰もが身につけたいスキルの一つです。
ところが、柔軟だと思う基準は、
あなたの基準ではなく、
その人にとってという意味合いも
考えなければなりません。
ですから、意識をしないと
身につくことはありません。
いろいろな考え方ややり方があることを
まずは、気にかけることです。
そして、その意味や効果を知ることです。
それを受け入れてみるには、
あなたが受け入れてみようと
思わなければ、
受け入れられないでしょう。
自分のしていることを
見直せる自分になることも有効です。
では、柔らかな思考は、どうやって手に入れられるか?
まずは、同じことに対して、
いくつもの方法を考えることになれることです。
たとえば、同じ場所に行くにしても、
いくつもの道や手段がある事に気づき、
実践していくことです。
そして、あなたが今以上に
より良い支援を目指そうとすることです。
柔らかな思考を持つ。
どんな支援技術よりも
早めに手に入れてほしいものです。
この思考の形を持っていると、
支援力もどんどん向上していきますよ!