昨日、ふたつのご相談が入ってきました。
どちらも上司の方の行動が
納得いかないということのようです。
ご自分と違う意見を持っている上司のようです。
何であんなことをするのだろう?
利用者にとっていいのだろうか?
そんな思いを持っているようです。
さて、うちの法人を例として出しましょう。
支援現場のことではありませんが、
たとえば、昨日も
新規事業をするために
ある業者の選定をしていて、
いわゆる、携帯3会社のサービスも料金も違う中、
どこを選ぶか?
みたいな感じの選定をしていたのです。
私たちがいつもしていることは、
もちろん私が主導で質問する形になりますので、
何でそう考えたのかを聞いています。
と、言うのはだいたいがお互いの意見が違うからです。
私がAと思っているときに、
うちのスタッフがBと思っていることが、
非常に多いのです。
常に私の意見を通すのであれば、
聞いている意味はありませんから、
何でそう考えて、選択をしたか、
聞くわけです。
私がAと思っている意味と、
スタッフがBと思っている意味を照らし合わせ、
どちらがいいのかを検証します。
すると、見ている場所が
違う時が多くあるのです。
つまりは目的です。
その見かたであれば、
確かにそうだなと思うこともあります。
私の意見は、私の意見ですが、
うちのスタッフや法人理事会も、
自分の考えを持っていますから、
私のAという意見と同等に、
それに賛同できないのであれば、
Bという意見を言ってきます。
私も自分の意見はありますが、
利用者にとって、
Bの意見がより良いのであれば、
Bにするでしょう。
ようするに、
私たちは、お互いを敵対してはいません。
いろいろな意見を持つ「個」として
存在をし、
この意見はそれぞれ、
利用者のために言う意見です。
ですから、自分の意見ではなく、
相手の意見が通ることは
あって当然なのです。
でも、通るか通らないかは、
その意見の背景を聞くからです。
他者の意見に納得できれば、
それをやってみようと思うはずです。
もちろん、その時に
多数決という方法もあると思います。
こんなふうに、
お互いの立場で利用者を想い、
違った意見から調整をすることから、
より良い支援も出てくるのです。
この時間は大事にするべきです。
とことん話し合って、
その意見の理由を確認し、
お互いが納得して、
決まったらその方法で進むべきだと思います。
また、違う方法もあります。
これは提案ですが。
上司が言ったりやったりしたことに、
あなたが反対で、
利用者のためにならないとしても、
安全が保たれ、安心した状態なのであれば、
そのまま上司の方法をやってみるということです。
もし、あなたがそれに対して、
反対であってもです。
最後に答えを出すのは利用者です。
あなたの意見と違うから、
間違っていると判断することではありません。
要するに、ジャッジは利用者に
任せてみてはいかがでしょうか?
とりあえずやってみて、
本当に不具合が出るのであれば、
その時、利用者側から不具合が出たので
変更するという手続きもありではないでしょうか?
やる前から、あなたの意見と違うから
うちの上司はだめだと決めつけず、
とりあえずやってみて様子を見る
という方法もあると思いますよ。
はじめる前に、けんかしても
しょうがないじゃないですか?
1つの意見としてとりあえずやってみる。
だめだったら変更提案をする。
それは利用者のためにならないからと言う理由でです。
ご自身の考えたものだってそうです。
もし、やらせてもらって、
利用者にやってみたところでダメなら変えるでしょ?
それと同じことです。
さあ、話し合いの最中に
カッとなるのはやめましょう。
利用者のためにやるということを再度確認して、
あなたの意見が通らないからと
上司を嫌いになることではなく、
利用者を思い浮かべて、
事業所としての目的を
全員で合わせていきましょう!
まずはそこがスタートですよ!