自閉症の多くの人が利用する施設は、
知的障害者施設だと思います。
ということは、自閉症の方が集団の中で、
生活をしているということになります。
環境的には、
非常に厳しいですね。
中には、職員が直接原因ではなく、
他の利用者との関係で、
パニックになることがあります。
また、何らかの原因でパニックになった後に、
知的障害の利用者に怒られることもあります。
この2点について、考えてみましょう。
まず、職員が直接原因ではないにしても、
他の利用者の動きや声への反応だったり、
直接的な関わり。
相手(自閉症の人)の嫌いなことが
わからないとか、
その時の状態がわからないとか、
これを探るのは難しすぎますので、
わかれという方が酷ですよね。
ある意味お互いさまなわけです。
自閉症の人も、知的障害の人の
好きなこと嫌いなことは、
わからないと思うのです。
そして、自閉症の人がパニックになった時は、
更なるアクシデントが予想されます。
これは特に職員のマネをするので
気を付けていただきたいのですが、
職員が手荒に対応すると、知的障害の利用者も
それをまねます。
過去の職員がやっていたことも真似します。
たとえば、大きな声で怒鳴るような
職員がいた場合は、
相手が悪いと判断し、怒り出します。
たたきに行ったり、
蹴ったりなんていくことも
あり得る話です。
そうなると、パニックが
もっと大きなパニックになります。
知的障害の人は、
悪気があるわけではありません。
職員に加担しているつもりかもしれません。
「職員に怒られる=悪いことをしている人」
というイメージなのかもしれません。
さて、このような場合、
自閉症の人だけでなく、
他の知的障害の人へも
支援を入れるべきですね。
一緒の空間にいるための支援です。
知的障害の人には、
相手に関心を寄せる人が多い訳ですから、
自閉症の人は、どんなことに嫌がるのかとか、
パニックの時は、自閉症の人が
つらい状況であるということを
職員から教えて欲しいのです。
だったらかわいそうだね!
と、理解してくれる知的障害の人は多くいます。
理解してくだされば、
相手(自閉症の人)を
攻撃しようとは思わないですし、
不要な情報にならないように、
その場を離れてくれることもできます。
知的障害がある人が、
間違った解釈で
自閉症の人を嫌いになることなく、
接してくださるよう、
支援をしてください。
そして、本当に
職員を鏡とする場合も多いので、
ご自身の身の振り方を
お気をつけくださいね。